今や遺産でしょうか?

影山敏崇

2009年05月09日 13:00

昔を思い出す方も多いのでは?



今ではすっかり見なくなった薬包紙です。





10センチ四方のなつかしい紙です。 油取り紙と非常によく似た材質です。(脂もよく取れますよ~)



昔は薬といえば、薬包紙に包まれて、このような形でもらったものですね。









今となっては遺産のような代物で、自動分包機の登場により衰退しました。



ところが、当店ではいまだにしょっちゅう使っています。


漢方薬では一部のもので自動分包機にかけられないくらい粒度が小さく、微量で湿気に弱いものがあり、それらが対象になります。


添加物を加えて機械にかけられるよう調整する事もありますが、余計なものを加えたくない場合は、この薬包紙を使って包みます




これを調製するときは、窓を締め切り、換気扇やエアコンも全てストップです。(夏は辛い、、)


薬といえば、なんだか無機質で冷たいイメージをもつ方もいらっしゃいますが


こうやって人を介して調製される事で、少しでも温かみのあるものになればと思っています