胃腸の虚弱の漢方相談
胃腸の虚弱な状態では、疲労やストレス、環境の厳しい季節を乗り越えていく事は出来ません。
胃痛や消化不良など、具体的な症状から胃腸虚弱を改善していこうと試みることも出来ますが、東洋医学的にはもう少し広い視野で胃腸虚弱をとらえる事が可能です。
胃腸の働きの中心は、東洋医学的にはどのあたりにあるのでしょう?
身体を大きく5つの機能に分類すると、五臓における脾(ひ)が胃腸の働きの全般をつかさどるとされています。
脾とは、主に食べ物の分解や吸収、そして新たなものを作り出す合成の辺りまでを指す機能群で、現代医学的には、口腔での咀嚼(かみくだき)や各種の消化液による消化、消化器全体の吸収や蠕動運動、肝臓の生合成の機能となります。
排泄については、脾の機能に含めて病症は考察されますが、脾の機能の中心は、飲食物を取り込み元気を作り出し、活動の基礎となる物を提供するところに力点があります。
したがって、脾は、活動(陽)の根拠となる陰を、身体に提供することが主な働きと言えます。
『脾は後天の本』と言われ、後天的な機能の根本を提供するという意味を持ちます。
私達が日常生活を送る時、絶えず後天的にエネルギーを補給しなくてはなりません。
車でいえば、燃料であるガソリンを提供すること、つまりは、食べて消化して、そこからエネルギーを取り出す一連の機能を『脾』がつかさどります。
『脾』は、あくまでも機能ですから、実際に何を食べるかというよりも、食べ物からエネルギーを取り出す機能に視点があります。
元気になる為に、あるいは健康を取り戻すためには、何を食べるかよりも、食べ物からエネルギーを取り出す代謝の機能が重要だと考えるのが、東洋医学的です。
健全な脾機能の前提に食事内容を考察することが大切で、食事内容ばかりに気を取られ、脾の機能をないがしろにしない様にしたいものです。
体を作ったり、心を栄養したりするためには、食事という物質的な要素は大切ですが、それらが有機的に機能するためには、脾の機能面を第一に考える必要があります。
そのような視点を持つと、胃腸虚弱という状態が、心身にわたって幅広く影響してくると理解できますし、日常的な不調の直接的な原因や遠因として、関連を持って把握しようと試みることが出来る点も、東洋医学的だと言えます。
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