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富士市で
不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。
不妊症漢方相談では、カップル間の妊活、不妊治療にずいぶん温度差が見受けられるケースがあります。
決して珍しい事ではないのですが、よくあるケースからは、男性女性のそれぞれの妊活に対する見え方が違う様子がわかります。
今回は、そんなカップル間の妊活・不妊治療における温度差の事例をあげてみます。
筆者は、不妊症漢方相談を通じて、基本的には、不妊症を克服しようと行動を始める時に、ある程度はカップルで足並みがそろっているほうが上手くいくように感じています。
それは、不妊治療は、カップルの共通の問題であり、その道のりには、乗り越えていかなければならない様々なストレスが、少なからずあるからです。
経験者が口々におっしゃるのが、不妊治療を通じて、お互いにパートナーの人柄をよく知るようになったということです。
もちろん、これには良い意味と悪い意味があるのですが、妊娠中や育児など、パートナー同士の協力体制を、より充実したものにするためには、お互い良い関係を保ちたいですね
ケース1:男性がマイペース
不妊症漢方相談では、7,8割の方は女性のみの相談です。妊活はカップルで取り組む事であり、不妊の原因のおよそ1/3~半分は男性側にも原因があると言われていますが、相談の大半は女性のみです。
女性から見ると、男性は、感情を表に出して表現したり、言葉で伝えたりするのが苦手な方が多いです。
男性が、女性に比べて不妊症への関心や関与が少なすぎると、お互いにストレスになるようです。
ケース2:女性がマイペース
不妊症漢方相談では、妊娠しづらい状況に積極的に関与しようとする女性が多いのですが、中には女性にもマイペースな方がいます。
このケースには、様々な要因が考えられますが、一番は、不妊症に対する認識や情報の不足が背景にあります。
例えば、女性であっても妊娠しやすいタイミングについて良く知らなかったり、卵子の質の低下や、精子の異常率の上昇に、年齢の関与があること等です。
知らないことは、問題として認識しづらくなります。
ケース3:女性がハイペース過ぎる
女性がハイペースなことは、決して悪い事ではありません。
検査や治療は、男性に比べて女性が先行しやすい傾向があり、不妊や妊活に関する情報を得られやすいのも、女性のほうです。
ですから、カップルで不妊症と向き合っていこうとする時に、女性からアクションを起こす事は、多くのケースで見られます。
ところが、男性に比べて、女性がハイペース過ぎるケースでは、カップル間の温度差が、問題となって表面化する場合があります。
この背景には、『余裕の無さ』が背景にあります。
女性は、男性に比べて色々なことに気づくことが出来、不妊症に対する予防や対策などには、早い段階から行動に移せる一方で、行き過ぎると不安や焦りで余裕がなくなってしまう場合があります。
年齢のあせり、育児や仕事などで精神的ゆとりがない、周囲に子どもが出来て焦る、などで心身のバランスを崩して妊活疲れになるような方もいます。
カップル間には、これ以外にも、カップルの数だけ温度差があります。
色々と考えさせられます。
別の機会に、対策を実例を交えて解説したいと思います
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お二人にもかけがえのない幸せが訪れますように