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富士市で
不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。
妊活や不妊治療とはストレスがつきものです。
今回は、不妊治療中、妊活中のストレスについて、考えてみましょう
ストレスが一番体に良くないと分かっているのに、ストレスが多くなりがちなのは、不妊症漢方相談を通じてよく感じるところです
ですが、不思議なことに『ストレスはどうですか?』などと、玉虫色の問診をすると、回答に窮する方が多いのです
これは、ストレスの定義が人それぞれですし、ストレスの程度は、他人や過去の自分との比較になりがちだからです。
『あの辛かったころに比べれば、今は楽させてもらっています、、』
『もっと苦労している人がいるので、私はまだましなほうです、、、』
『今の時代、生きていれば、ストレスくらい多少はありますよ、、、』
『子を授かるためなら、このくらいストレスではないですよ、、、』
色々な回答がありますが、ストレスと言う言葉の持つ語感そのものが、ストレスを分かりにくくしている気にもなってきます。
ストレス(心)は、外部環境だけでなく、休息・運動・食事からの影響を、相互に受けていると筆者は考えています。
不妊症漢方相談では、ストレスをどのように考えているのでしょうか?
ストレス、ましてや他人様のストレスレベルと言うのは、目に見えるわけではありません。
目に見えないからこそ、目に見える客観的な現象からストレスの程度を推し量っているのです。
例えば、生理周期がバラバラだ、 生理の出血量が一定しない、基礎体温がガタガタして安定しない、生理前や排卵時にイライラする、妊娠の事で頭がいっぱいだ、寝付けない、何度も目が覚めるなど。
これらは、漢方でいう所の
気滞(きたい:気の流れが悪い状態)といわれる症状の一例で、ストレスと不妊症に関連の深いとされる項目です。
ストレスは目に見えないものですし、自覚しづらいものです。
不妊治療をやめたとたんに妊娠できた、仕事量を減らした後に妊娠した、子供をあきらめたら妊娠できましたなどと言う話は、不妊症漢方相談においては、良くある話です。
妊娠された当事者にとっては、たまたま偶然そうだったと思うかもしれませんが、実例を見てきた筆者は、
『自覚の有る無しに関わらず、ストレスは妊娠の仕組みに大きな影響を与えている』と思っています。
妊活や不妊治療では、少し置き去りにされているような部分ですよね
辛いことがあって胃が痛くなったり、下痢したりすれば、ストレスがあると自覚するのですが、具体的な自覚症状が出る前に、心や体の声に耳を傾けることが、妊活中・不妊治療中には、大切だと思います。
ストレス、広辞苑では医学用語として
「種々の外部刺激が負担として働くとき,心身に生ずる機能変化.ストレスの原因となる要素(ストレッサー)は寒暑・騒音・化学物質など物理化学的なもの,飢餓・感染・過労・睡眠不足など生物学的なもの,精神緊張・不安・恐怖・興奮など社会的なものなど多様である.」
と説明されているようです。この定義を理解しようとすると、かえってストレスがたまりそうですね(笑)
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お二人にもかけがえのない幸せが訪れますように