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富士市で
不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。
生理期→卵胞期とづづいた低温期も、排卵を境に高温期へと移行していきます。
28日周期の方ならば、おおむね生理より15日目以降~28日の期間を指しますが、排卵のタイミングや生理の周期は人それぞれなので、排卵以降の過ごし方と考えてください
今日は、高温期の過ごし方についてのお話です。
不妊症漢方相談を通じて、皆さんがこの時期に心配になることは、低温期から高温へと移行していく時にかかる日数が長い事や、高温期に体温が長く維持できず、短く終了して生理になってしまう事などがあります。
排卵異常や黄体機能不全などが疑われてしまう様なケースですね。
妊娠していく時の基礎体温を見させてもらうと、多くは高温期の体温の出方がハッキリとしていて、生理予定日が近づいていても、下がる気配を見せずに安定的に体温を維持しています。
東洋医学では、この高温期を『陽』の時期と考え、受精卵が育っていくために、子宮内膜を充実させていく時期と考えています。
卵胞期は卵を育てる時期であったのに対し、高温期は子宮内膜を充実させていく時期です。
それは、受精卵が育っていくために必要な設備を整えるための時期と言えるかもしれません。
卵と精子は、受精後しばらくは成長していきますが、ある程度の大きさになると、子宮から栄養を得なければ成長することが出来ません。
そのために、高温期は子宮に血流を集め、受精卵の成長に必要なすべてを提供できる状態を維持していく必要があり、妊娠後も、胎盤が形成されるまで、その高温を維持していく必要があります。
そのように考えると、高温期の過ごし方もおのずと決まってくるかと思います。
前置きが長くなりましたが、高温期は
体を温めを意識する事が大切です。
これは、妊娠が成立している場合を想定した養生ですが、妊娠可能性の無い周期でも、次週期以降にむけた取り組みだと思って実践されると良いです。
体を温めることとは、『体を冷やさない事+体を温める事』 です。
体を冷やさない事とは、冷たいものの飲食、特に空腹時の冷飲食を控えます。
さらに、可能であれば生姜やニンニク、ネギのように、体を温める食材を普段より意識して取り入れてほしいです。
また、温飲温食といって、なるべく体温以上の温度のものを食べ、体を温める食生活が大切です。
不妊症漢方では、高温期には、よほどの暑がりか、のぼせの強い方以外は、原則的に温める漢方薬が処方されます。
ホルモン剤を使用しているような方の中には、高温期の火照りが辛いという方もいますが、そのような方でも冷たいものの飲食を控えることをお勧めします。
高温期は、子宮内膜が厚くなり、妊娠が成立しているならば、受精卵の急速な細胞分裂が繰り返される時期です。
そのために体温を上げているのですから、体を冷やさないだけでなく、温める意識を普段より持ちたいものです。
高温期は便秘がちの方が多いのですが、下痢傾向があるならば東洋医学では冷え、他にはストレスや元気不足を疑います。
動脈が体表付近を走る三首(首、手首、足首)は、体の冷えが入り込みやすい場所と考えられ、ストールやスカーフ、手袋や靴下などで保温し、こまめな温度調節が大切です。
まとめ:
高温期は、子宮内膜を充実させ、受精卵を育てる時期です。
体を冷やさないだけでなく、体を温める食材や、温かい飲食を心がけると同時に、三首を温めて、こまめな温度調整を心がけましょう。
今日もご愛読ありがとうございました(^_^.)
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