基礎体温表の低温期(卵胞期)が長い②排卵の遅れ
基礎体温の低温期(卵胞期)が長いとは、東洋医学では、
排卵準備までに時間がかかっていると考えています。
いつもの周期よりも排卵が遅れてしまった、排卵誘発剤を使っていくうちに、徐々に排卵までに時間がかかる様になってきという声をよく耳にします。
いつもの排卵が、いつものタイミングよりも遅れてしまった時、東洋医学では
①材料不足
②血行不良
の2点から原因を分析します。
低温期は、卵胞を育てる期間ですから、わずかな点から始まって2センチ程度の卵胞に育つまでには、
材料が必要になります。
材料が不足すれば、自然の流れとして排卵が遅れ、低温期が延長してしまうと考えています。
一方で、材料があっても、卵胞に材料が向かわなければ、結果として材料不足になり、排卵が遅れるという考えがあります。
材料は血流にのって運ばれるので、血行不良におちいる原因の多くは、排卵の遅れにつながります。
以上が簡単な説明ですが、排卵がいつもより遅れてしまった場合には、材料の不足と血行不良、そしてその二つを兼ねる場合を想定して、体質を特定していきます。
また、この原則を基本として、自然周期35日の人が、ホルモン周期で28日にするということが、材料や血流と言う部分に、どういった形で負荷をかけているかを、さかのぼって知る手段となります。
実際には、寒熱・気血津液・五臓などの、別のものさしを使って、さらに細かく体質を明らかにしていく必要があります。
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