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2016年03月28日

不妊症における漢方薬服用の目的⑤‐3

前回からの続き


不妊症においては、現在の心身の状態を全面的に受け入れ、妊娠、出産のためによろしくない要因を、漢方薬で取り除いていく事が大切です顔02


不妊症と一言で言っても、年齢、治療歴、持病、治療薬、治療ステージなど、バックグラウンドが人それぞれ違います。


そして、不妊症を克服していくまでのプロセスも人それぞれです。



薬局展示


ホルモン数値が良い、基礎体温がきれいに2相に分かれる、子宮内膜がしっかり厚くなる、生理が28日周期である、、、、など、〇〇だと妊娠しやすくなりますよと、妊娠するために理想とされる断片的な条件を羅列することは簡単ですが、それにこだわりすぎると、ちょっと息苦しくなってしまいます。


バックグラウンドもプロセスも違うのですから、妊娠するときの理想的な心身の状態にも、人それぞれ違いがあると、筆者は考えています。


ただ、妊活中において、「丈夫な赤ちゃんを産むために、妊娠する前から元気な体を作ること」だけは、全ての方が目指してほしいゴールです。


そういう部分に、オーダーメイド療法として介入していくのが、不妊症漢方薬の服用目的の一つとなっています。


体質は変えられます。


恣意的に変えるというより、新たな生活局面に適応するために、おのずと変わります。


妊娠や出産は、体質が変わるうえで大きなインパクトを持ちます。


症状ではなく、体質に対して不妊症漢方薬が処方されるのは、そのお手伝いをするためです。
  

2016年03月27日

不妊症における漢方薬服用の目的⑤‐2

前回のつづき


冷えを例にとってお話しします。


「冷えは万病のもと」という言葉があるように、程度の差はあれ、不妊症においても、子宮、骨盤周囲の冷えは黙認できません顔03


では、子宮を温めてあげれば妊娠するかというと、実際にそうではありません。


冷えを引き起こしている原因は何かについて考える必要があります。


例えば、冷えの原因としてよくある例をあげると

薄着、寒い季節、代謝の低さ、偏食、運動不足、胃腸虚弱、寝不足、睡眠障害、精神的ストレス、過労、加齢、嗜好品、貧血、精神的緊張、自律神経失調、血流の悪さ、ダイエット、シャワー浴のみ、治療薬、病中病後、性格タイプなど、、、、他にも冷えを作りそうな要因はたくさんあります。


冷えを改善して、妊娠しやすい体を作っていくことは、上記のような冷えの要因を一つ一つ改善していく事でしょうか?


答えは違います



アフター相談机2



そのような生活を目指したら、ストレスでかえって冷えを作ってしまいますね顔07


不妊症漢方療法においては、次のように考えます。


現在、冷え症があるのは、生活環境、年齢、仕事、持病、治療歴、生活習慣、遺伝的要因、性格、メンタルなど、あらゆる原因から作り上げられた体質の結果です。
その現状をふまえ、妊娠成立のために、よろしくないと思われる傾向を、漢方薬で補正しようとするところが、不妊症漢方薬の作用点です。






前回のブログで取り上げた、冷え症のまま妊娠された方は、ひどい頭痛持ちでした。


不妊症漢方相談で使った漢方薬は、婦人薬ではなく頭痛を標的にした処方です。


冷えはあまり改善しませんでした。


でも頭痛で悩まされることがなくなり、喜ばれました。そして妊活に前向きに取り組めるような気持になり始めた所での妊娠です。


結果的に、このケースでは、妊娠成立のために、冷えよりも頭痛のほうが悪影響を及ぼしていたと考えられないでしょうか?


つづく







  

2016年03月26日

不妊症における漢方薬服用の目的⑤‐1

不妊症に限らず、漢方療法では、症状ではなく体質に対して薬が処方されます


不妊症に効く漢方薬






冷え体質、虚弱体質、アレルギー体質、、、、など様々な体質がありますが、不妊症漢方相談においても、これらに該当する方は大勢います。


では、冷え症だから温める、虚弱だからスタミナをつける、アレルギーだからアレルギーを治す漢方薬が処方されるかというと、実際にはそう単純ではありません。


それは、冷えも虚弱もアレルギーも、体質から派生した一症状に過ぎず、症状を対症療法的にシラミツブシにしていく事が、漢方治療の本質ではないからです。


冷えを改善していく事は、不妊症において有利に働く場合もあるかもしれませんが、冷え症のままでも妊娠・出産していく人をたくさん見てきました顔08


出血を伴う難病で、元気とは到底言いがたいのですが、現在、育児を頑張っている方を知っています顔02



月経が40日周期で、理想とされる28日周期ではありませんが、今では二人のお母さんを知っています顔12


これはいったいどういうことでしょうか?


つづく。  

2016年03月21日

不妊症における漢方薬服用の目的④

不妊治療で最も大切な心の持ち方は「主体性」ではないでしょうか。


不妊症、あるいはなかなか子供を授からない状態にある方の多くは、「まさか自分が」とおっしゃります。


結婚すればすぐに子供を授かるものだと思うことは、ごく自然なことです。


不妊治療 薬



日本生殖医学会によれば≫≫

「子どもを持ちたい」と思いつつ、なかなか妊娠しないカップルは、10組に1組とも、5組に1組とも言われています。たとえば、世界中の過去の調査を2007年にまとめた報告では、不妊症の比率は、調査された時代や国により1.3%から26.4%に分布し、全体では約9%と推定しています。






不妊当事者になると、色々な情報にさらされ、治療内容は専門的で理解が困難です。


生殖医療においても、医療者と患者様との情報量、経験量の非対称性から、患者様は、提供される治療に受け身になってしまいます。
どの施設で治療を受けようか、ステップアップをしようか、治療を続けようか休もうか、、、、


患者様は、どのような治療をどのような形で受けるかを主体的に選ぶことができますが、与えられる治療には受け身なのが実情です。


漢方医学においては、不妊症や妊活であっても、お薬が介入する部分は、治療全体の50%位ではないでしょうか。


50%という数字には深い根拠があるわけではないのですが、漢方薬以外の部分、例えば生活習慣の見直しや飲食物に注意を払うなど、患者様が主体的にかかわってくる部分と漢方薬が一つになって、治療の形が出来上がります。


主体性が発揮できる部分ですので、ぜひその部分を伸ばしていって欲しいです。


治療が長引くほど、治療が高度化してくるほど、主体性を伸ばしていくことが大切になってくると感じることが多いです。
  

2016年03月20日

不妊症における漢方薬服用の目的③

不妊症の治療を受けるために、不妊検査を受ける場合があります。


一般的に以下のような基本検査を受けられる方を多くお見受けします。

①基礎体温の測定
②精液検査
③頸管粘液検査
④ヒューナーテスト
⑤子宮卵管造影
⑥卵胞発育や子宮状態の観察(経腟超音波診断)
⑦各種ホルモン検査




不妊検査




検査結果は、不妊治療の方向性を決めてくれるものですが、そこにはジレンマも存在します。

「検査異常を改善したのに妊娠しないのはなぜだろう」

「検査は全て正常なのに妊娠しないのはどうしてだろう」



不妊治療が、いつしか検査値を正す治療になり、数値が改善していく中で結果が伴わない場合は、とても不安になるという声をよく耳にします。


漢方では、より大きな視点で不妊症の原因をとらえていきます。


検査値異常の全くない方でも、漢方の視点からみると大きな体質的偏りが見つかる場合がほとんどです顔08



漢方では、検査数値にとらわれない、体質というより大きな視点から、不妊症の原因にアプローチするという切り口を大切にしています。メモ



実際に当薬局の不妊症漢方相談において、70%近くが病名のつかない原因不明不妊です。


病名がついていても、病名に対して漢方薬は処方しません。漢方薬は体質に対して処方しています。


それは、東洋医学が「丈夫な赤ちゃんを産むために、妊娠する前から元気な体を作ること」と、今置かれた現状が、どれくらいかけ離れているかを重要視しているからです。  

2016年03月14日

不妊症における漢方薬服用の目的②-2

実際に貧血が背景にある不妊症のAさんを例にとってお話しします。



Aさん37才女性は、ヘモグロビン値が9.8g/dlと、成人女性の基準値とされる12g/dlを大幅に下回る貧血タイプです。



身体の冷えや、慢性的な疲れを訴えられ、ご相談に来られました。



鉄剤を飲むと便秘が悪化し、胃がムカムカして食欲がなくなってしまうとのことです顔03



そこで、漢方薬で胃腸を丈夫にし、食欲を増やしていくようにしました。同時に、不正出血がありましたので、止血の婦人薬を併用ししばらく継続していただきました。



3か月後には、血色が改善し身体が温かく、疲れも以前ほど気にならなくなってきました顔02

貧血改善 不妊症



その後、無事に妊娠出産されました。



「丈夫な赤ちゃんを産むために、妊娠する前から元気な体を作ること」
漢方薬を妊活中に服用する目的は、これに尽きますが、妊娠、授乳とお母さんにとって、貧血にリスクは長く伴いますので、妊娠する前から、対策することが重要だと考えられます。

妊娠中や出産後は、身体の調子や生活のリズムを安定させることが、思った以上に大変です。


来るべき妊娠出産に備えるために、妊活中は、元気な体作りに最適な時期でもあります。
  

2016年03月13日

不妊症における漢方薬服用の目的②-1

「丈夫な赤ちゃんを産むために、妊娠する前から元気な体を作ること」



不妊症において、漢方薬の服用の第一の目的は、前回申し上げたようにこの一言に尽きますメモ



では、具体的にどのようなケースが考えられるでしょうか?




不妊漢方相談を受けている中で、頻繁にあるケースの一例として、潜在的な貧血があります。



不妊症と貧血




平成25年国民健康・栄養調査(厚生労働省)において、血色素量が12.0g/dlを下回る貧血を疑われる女性の割合は




20代で17.2%
30代で21.3%
40代で30.3%




という結果が出ています。



女性にとって妊娠、出産、授乳、月経の異常など、貧血になりやすい環境にある人を含めた割合なので、一概に不妊症と貧血を結び付ける事はできません。



ですが、実際に不妊症漢方相談においては、一人目、二人目以降の不妊症を問わず、潜在的な貧血の可能性が否定できない方が多いです顔03



当漢方薬局における不妊症相談(初回相談時)の7割が、貧血を疑われるヘモグロビン値の基準値を下回っています。



つづく  


2016年03月12日

不妊治療における漢方薬服用の目的①

妊活中、あるいは不妊治療中において、漢方薬はどのような目的で服用するのでしょうか?


それはズバリ
「丈夫な赤ちゃんを産むために、妊娠する前から元気な体を作ること」


この一言に尽きます顔08


漢方薬で妊活



多くの方の体験談として、身体や精神的な大変さは



妊活中あるいは不妊治療中<妊娠中<育児中



とおっしゃいます。



妊娠や出産の後には、いくつものハードル汗汗が待ち構えています。
妊娠中や授乳中は、思ったように食べれなかったり、眠れなかったりします。


赤ちゃんが頼れる唯一の存在はお母さんです。ですから、妊活中にやるべきこと、それは妊娠する前から、丈夫な赤ちゃんを産む、育てる準備を始めることです。それが漢方薬を服用する最大の目的になります顔02