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2016年11月01日

男性不妊 精子のゆくえ


いつもご愛読ありがとうございます。

富士市不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。


精子を作り出すための機能は、腎や脾の協働でなされるのですが、精子はその後どのような行方をたどるのでしょうか?


今日は、精子の行方を東洋医学的に考えてみます。


精巣内で完全な精子となったものは、精巣の出口である精巣上体に集められ貯蔵されます。


そして射精直前になると、精管をたどって尿道へいたり、射出されます。(この過程で前立腺液などの分泌液と合流し、精液となります)



この過程を東洋医学的な解釈をすると、下図になります。


精子の行方


精子は、その尾部に毛の様な運動器官を持ちますが、男性体内では、運動性は抑制されており、エネルギーを消耗することがないようになっています。これは、射出された後に子宮、卵管を遡上する労力を考えると、とても合理的です。


精子は、射出直前に分泌液と混ざり、文字通り水を得た魚の様に運動機能を発揮します。


その運動機能の発揮には、多くの気が動員されるはずですから、【肝】が主導すると考えられます。


それに拮抗するように、【腎】が外へこぼれ出ないように封蔵します。


肝の発揚と腎の封蔵のベクトルの違いが、陰陽の関係として表されます。


一方で、精子と分泌液との間にも、動きのある実態としての精子(陽)と、その動きを支える分泌液(陰)との陰陽の関係性が見えてきます。


同時に、肝や腎が行う発揚と封蔵のベクトルは中枢性の神経反応であり、精液と言う局所の所見とも陰陽の関係性が見出せます。



射精と精液



このような関係性をもとに、男性不妊を考えてみることで、いくつかの東洋医学的な介入の余地が見出せそうです。


温めるとか、亜鉛を摂るとか、スタミナ食で精をつけるというのは、時に大切な事かもしれませんが、あくまでも一方向的な養生という印象がぬぐえません。


やはり妊活とか不妊治療となると、機能としての陽、物質としての陰のバランスを、様々な角度から立体的に考える必要がありそうです。











今日もご愛読ありがとうございました(^_^.)

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Posted by 影山敏崇 at 19:06Comments(0)男性不妊

2016年10月31日

男性不妊 腎と脾の関係


いつもご愛読ありがとうございます。

富士市不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。


前回は、丈夫で力強い精子を作るためには、腎や脾が順調に機能していることが大切という話でした。


腎気と精子


腎は精子の元となる細胞が、精子に成熟するまでの勢いであり、脾はその物質的な材料供給を行う機能というイメージです。


この関係には、東洋医学の陰陽論の構図が見て取れます。


陰陽論とは、万物を陰と陽の二つの要素に分けて考える、分析的な視点です。






具体的に説明すると、上の図の様なローソクと火の関係と言えます。


火が燃えるためには、ローソクからロウ(材料)が間断なく提供される必要があり、ロウが溶けて有効に機能するためには、火の熱を常に必要とする関係です。


火と溶けたロウは、二つが互いを補完しあう関係の下に一つの機能を発揮し、互いを分離して取り出すことはできません。


この関係は、人体にとどまらず、万物に見られる関係性であり、生殖、こと精子を作り出すための機能においても例外ではありません。


鉄だけとっても貧血が改善しなかったり、亜鉛だけとっても精子の数値が改善しないことは、物質(陰)の提供に終始するあまり、物質が有機的に機能する(陽)の側面への介入がなされないケースで頻繁に観察されます。


生殖機能に限ったことではありませんが、このような陰陽の関係性を見出しながら治療をしていくのが、東洋医学的と言えるのでしょうね。


今日もご愛読ありがとうございました(^_^.)

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Posted by 影山敏崇 at 12:01Comments(0)男性不妊

2016年10月29日

精子ができるまで(東洋医学編)

いつもご愛読ありがとうございます。

富士市不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。


精子が出来るまで、東洋医学ではどのように考えているのでしょうか?


今回は、精子の元となる細胞から、成熟した受精能力を有する精子になるまでを考えてみます。


精子は、精子の元となる細胞から、主に腎(じん)の作用によって、成長していくと考えられています。


例えば、子供が大人の体つきになるとか、受精卵が胚盤胞まで育つなどと言った、発生や成長のプロセスは、腎によって制御されているという考えがあります。


腎が盛んな方が、たくさん精子が出来やすく、腎の働きが弱ければ、精子が少なかったり、力の弱い精子になりやすいと考えられています。


腎は、精祖細胞が精子へと変化していく方向を規定すると同時に、精子が作り出される力強さのバロメーターでもあります。


腎気と精子


精祖細胞から精子へと成熟していく過程では、常に腎気が先導していきますが、この間に起こる複数の細胞分裂の過程では、多くの物質的な材料が提供される必要があります。


これは、東洋医学では脾(ひ)の働きによって、提供されていると考えられています。


力強く走るSL列車を腎とすれば、それに石炭をくべるのが脾の役割と言えます。


脾が提供する材料は、何を食べるかによって決まるだけでなく、食べたものが体の中でどのように利用されるかが大切です。


食べたものは、消化、吸収されたのちに、代謝を受けて様々なものに作り替えられますが、脾の力というのは、消化や吸収、代謝など、幅広い意味を持っています。


【精子を作る上での東洋医学のポイント】

腎が力強い事、脾の働きが順調な事、そして、それを継続させることが、受精能力の高い精子を作るうえで大切な要素です。


このような基礎的な考え方をもとに、男性不妊に対して東洋医学的介入が行われています。



今日もご愛読ありがとうございました(^_^.)

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Posted by 影山敏崇 at 18:46Comments(0)男性不妊

2016年10月28日

男性不妊:精子が作られるまでの流れ

いつもご愛読ありがとうございます。

富士市不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。


不妊症漢方相談においても、男性因子の不妊症相談は少なくありません。


今日は、精子が作られ、妊娠能力を有するまでに成長していく過程を解説します。


精子はどれくらいで元気になりますか?


筆者は、このような質問を漢方相談中によく受けるのですが、「だいたい3か月くらいかかりますよ」とお伝えしています。


精子ができるまで


精子が作られる様子を図に表すと、上図のようになります。


精子は、精子の元となる精祖細胞から、74日かけて成熟した精子になります。


この精子、その後は2~3週間ほどかけて精巣内を移動し、その過程で受精能力を得た後に射精されます。


精祖細胞から精子まで成長するのに74日、精巣内を移動するのに約2~3週間とすると、精子が元気になるのに約3か月の日数がかかることになります。


この3か月のプロセスのどこかに異常があると、造精機能障害や精路通過障害となり、男性不妊につながると考えられています。


「不妊治療ガイダンス 第3版 荒木重雄 医学書院」を参考に、簡便にまとめました。


次回は東洋医学的な造精プロセスを考えてみます。


今日もご愛読ありがとうございました(^_^.)

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Posted by 影山敏崇 at 15:31Comments(0)男性不妊

2016年08月18日

ストレスと不妊症

いつもご愛読ありがとうございます。

富士市不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。

妊活や不妊治療とはストレスがつきものです。


今回は、不妊治療中、妊活中のストレスについて、考えてみましょう顔01


ストレスが一番体に良くないと分かっているのに、ストレスが多くなりがちなのは、不妊症漢方相談を通じてよく感じるところです顔04


ですが、不思議なことに『ストレスはどうですか?』などと、玉虫色の問診をすると、回答に窮する方が多いのです顔08


これは、ストレスの定義が人それぞれですし、ストレスの程度は、他人や過去の自分との比較になりがちだからです。


『あの辛かったころに比べれば、今は楽させてもらっています、、』
『もっと苦労している人がいるので、私はまだましなほうです、、、』
『今の時代、生きていれば、ストレスくらい多少はありますよ、、、』
『子を授かるためなら、このくらいストレスではないですよ、、、』



色々な回答がありますが、ストレスと言う言葉の持つ語感そのものが、ストレスを分かりにくくしている気にもなってきます。顔08


養生図
ストレス(心)は、外部環境だけでなく、休息・運動・食事からの影響を、相互に受けていると筆者は考えています。



不妊症漢方相談では、ストレスをどのように考えているのでしょうか?


ストレス、ましてや他人様のストレスレベルと言うのは、目に見えるわけではありません。


目に見えないからこそ、目に見える客観的な現象からストレスの程度を推し量っているのです。


例えば、生理周期がバラバラだ、 生理の出血量が一定しない、基礎体温がガタガタして安定しない、生理前や排卵時にイライラする、妊娠の事で頭がいっぱいだ、寝付けない、何度も目が覚めるなど。


これらは、漢方でいう所の気滞(きたい:気の流れが悪い状態)といわれる症状の一例で、ストレスと不妊症に関連の深いとされる項目です。



ストレスは目に見えないものですし、自覚しづらいものです。顔07


不妊治療をやめたとたんに妊娠できた、仕事量を減らした後に妊娠した、子供をあきらめたら妊娠できましたなどと言う話は、不妊症漢方相談においては、良くある話です。

妊娠された当事者にとっては、たまたま偶然そうだったと思うかもしれませんが、実例を見てきた筆者は、


『自覚の有る無しに関わらず、ストレスは妊娠の仕組みに大きな影響を与えている』と思っています。


妊活や不妊治療では、少し置き去りにされているような部分ですよね顔11


辛いことがあって胃が痛くなったり、下痢したりすれば、ストレスがあると自覚するのですが、具体的な自覚症状が出る前に、心や体の声に耳を傾けることが、妊活中・不妊治療中には、大切だと思います。








ストレス、広辞苑では医学用語として
「種々の外部刺激が負担として働くとき,心身に生ずる機能変化.ストレスの原因となる要素(ストレッサー)は寒暑・騒音・化学物質など物理化学的なもの,飢餓・感染・過労・睡眠不足など生物学的なもの,精神緊張・不安・恐怖・興奮など社会的なものなど多様である.」


と説明されているようです。この定義を理解しようとすると、かえってストレスがたまりそうですね(笑)











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2016年08月17日

不妊治療中のアルコールとの付き合い方


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富士市不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。


今回は、不妊治療中のアルコールとの付き合い方についてお話ししたいとともいます。


不妊症漢方相談において、筆者は不妊治療中はアルコールを極力控えるようにお話ししています顔06


もちろん、妊娠されたり授乳中は、アルコールは一切飲むべきではありません。
妊娠中の母親のアルコール摂取は、胎盤経由で胎児に影響を与えることが知られています胎児性アルコール症候群(FAS)
また、妊婦がアルコールを飲むことで、早産や流産などの分娩異常が知られています。顔11


妊活中のアルコール


日本産婦人科医会・先天異常委員会委員によれば(以下引用)

一日アルコール量
15ml 未満      胎児への影響は少ない

90ml 以上      奇形の発生が明らかに高くなる

120ml 以上     胎児アルコール症候群発生率30~50%

となっています。

妊娠中に飲酒が判明した場合はすぐに禁酒を慣行させる。妊娠と知らずにワインを少量飲んだ程度であれば実際には問題なく、不用意に妊婦を不安にさせる必要はないが、妊娠中の飲酒に関しては「安全量が確立されていない」すなわち「少ない量でも胎児に影響をおよぼす可能性がある」ので、厳しい態度で禁酒を勧めて頂きたい。


※ アルコール量15mlとは、ワイン グラス1杯、日本酒 コップ1/2杯、ビール 350ml 缶1本相当です。 (引用ここまで)



また、ビールやアルコール飲料などのラベルに、妊婦への注意事項として「妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児、乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります」等と表示してあります。


これらは、酒類業組合法による必要な表示事項に含まれる内容とのことですので、妊娠・授乳中はアルコールの摂取を控える必要があります。顔11



話を戻しまして、妊活中、不妊治療中のアルコールとの付き合い方です。顔02


アルコールは、寝つきを良くする効果が知られていますが、睡眠後半では、逆に睡眠を浅くし、利尿作用もあることから眠りの質を悪化させます。

ブログで以前から再三申し上げているように、妊活中・不妊治療中において、睡眠の質の低下や睡眠不足は、何よりも先に改善しなければいけない事だと筆者は考えていますので、アルコールは、極力控えた方が賢明です。


また、アルコールは、妊活中や不妊治療中に投与される医薬品(ホルモン剤だけでなく、漢方薬含むすべての医薬品)やサプリメントとの相互作用も考慮しなくてはなりません。治療の主となる医薬品の効果を十分なものにしたり、アルコール併用による副作用の発現を防ぐために、不妊治療中のアルコールは極力控えた方が賢明です。


アルコールの妊孕性(妊娠しやすさ)への影響は、科学的根拠は明確ではありませんが、統計的には、アルコール摂取が妊娠率や出産率、精子の質を下げるというデータもあります。


以上のように、妊活中・不妊治療中のアルコール摂取を極力控えるべき理由として

①アルコールは、胎児の成長に悪影響を及ぼす可能性があるため、妊活中から控えておくのが良い
②妊活中に最も大切な睡眠の、質的低下をまねく
③アルコールと治療薬やサプリメントとの相互作用に留意する必要がる
④アルコールが妊娠率や出産率、精子の質に影響を及ぼす可能性を示すデータがある


などが上げられます。


妊活中、不妊治療中は、カップルで極力アルコールを減らすか、禁酒が出来るのが理想ですね。顔02



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2016年08月10日

暑い季節の不妊症対策 男性編

いつもご愛読ありがとうございます。

富士市不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。



今回は、暑い季節に知っておいてほしい不妊症対策男性編です。


不妊症漢方相談において、暑い夏場になってくると、男性の精子の力が落ちてくるようなケースに遭遇します顔08
暑いから当然か、、、と言われればそうですが、精子と亜鉛の関係から、何か関連性が見出せそうです。


精子の力とは、精子の運動率ダッシュの事です。


精子は、射精後1時間以内で少なくと50%以上が運動していますが、この運動率が50%未満になると、精子無力症です(WHO基準)


夏の不妊症漢方相談において、男性の精子の力が落ちてくるのは何故だろう?問診を通じて、そのような男性の特徴から、原因を考えてみました。

夏に精子の力が落ちてしまう方の傾向として

①下痢傾向の体質があり、夏に下痢や軟便の頻度が増えてくる

②良く汗をかく


他にも色々考えられそうですが、体の外に水分が逃げていく時に、精子の力が落ちてくるような傾向がみられます。顔07


このような時に、不妊症漢方相談では、消化管を強くして、汗や下痢によって不足する栄養をしっかりとつけてあげることで、精子の力をアップさせていますok


男性不妊漢方治療



真夏のような暑い天候や、職場などで高温環境で過ごす方は、どうしても水分量が増えてしまいがちです。夏と言えば、冷たいものやアルコールの量も増えてしまいがちですがビール、その様な状況がしばらく続くと、下痢や軟便の頻度が増え顔03、精子に必要な栄養素の吸収が妨げられます。

特にアルコールの量が増えてしまう事は、精子の力にとってマイナスに作用してしまうので注意が必要です。


精子を作るうえで大切なミネラルに、亜鉛があります。


健康な方でも、アルコールを飲むと、尿中に亜鉛が排泄されてしまう事が知られています。また、アルコールは、水と二酸化炭素に分解されて排泄されますが、その時に必要な体内酵素は、亜鉛の力がないと働きません。





つまり、アルコールを飲めば飲むほど、精子に必要な亜鉛の供給不足になりやすいので、飲み過ぎには注意が必要です。


軟便や下痢傾向が続くようなら、アルコールとの付き合い方を考え直す必要がありそうです。



一方で、暑い季節には、汗汗が増えてきます。顔08


発汗による生体中必須微量元素の損失量の評価に関する研究(日本歯科大)によると


サウナ入浴実験,運動実験共に,発汗による生体中必須微量元素の損失は、亜鉛が最も高値であったとの結果が出ています。


気候だけでなく、趣味や生活環境などで、発汗量が多くなる傾向があるようなら、運動選手のように、損失した亜鉛(他のミネラルも)を食事や栄養剤などで補うことも考える必要があります。


以上をまとめると


夏場や汗の多い環境で過ごしている男性は、精子の力を強くするために、下痢や軟便を改善し、アルコールの摂り過ぎと汗による亜鉛の供給不足を、食事や栄養剤などで補うことが大切になります。


カキやレバー、うなぎやタコなどのスタミナ食と言われるものには、亜鉛が多く含まれていますので、妊活中の男性には、特に食べてほしいですねスプーンとフォーク


※亜鉛サプリメントを男性不妊目的で服用する場合は、必ず医師や薬剤師などの専門家の指導を受けてください。
亜鉛サプリメントの過剰摂取は、他の微量元素の吸収を妨げたり、善玉コレステロール(HDLコレステロール)を低下させるなどの報告があります。









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2016年08月05日

不妊治療中のタバコ喫煙について

いつもご愛読ありがとうございます。

富士市不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。


不妊治療中の喫煙は、睡眠へのリスクや、妊娠・出産におけるリスクとどの程度関係するでしょうか?


妊活世代の喫煙率は以下の通りです。


厚生労働省国民健康栄養調査にもとづく成人女性の喫煙率は

平成25年において

20代  12・7%
30代  12.0%
40代  12.4%
  とありますダッシュ



成人男性においては同じく平成25年において

20代  36.3%
30代  44.0%
40代  39.5%
 ですダッシュ


調査機関によって多少の誤差はありますが、おおむね喫煙率は、近年低下傾向にあるようです。



筆者が不妊症漢方相談において、問診による喫煙調査をしても、大体同じくらいの結果だったと記憶しています。



喫煙は、数えきれないくらいの化学物質を体内に取り込むことになるのですが、主な成分にニコチンがあります。


タバコに含まれるニコチンは、交感神経の働きを高め、睡眠を障害することが知られています。効果は、吸入直後からから現れ、数時間持続してしまうため、就寝前や、途中で目が覚めた時の喫煙は、睡眠の妨げになります。
ニコチンは、リラックス作用があるため、不妊症や妊活中に伴うストレス解消にと、ついつい喫煙が増えてしまう方がいますが、リラックス効果は急速に消えてしまい、覚醒作用のみが数時間持続します

(睡眠障害の対応と治療ガイドライン:じほう を参考)


眠りの妨げになるという事で、男性女性共に、妊活中においても喫煙は控えた方が良いでしょう顔01


次に、ニコチンが妊娠に及ぼす影響について考えてみます。

禁煙補助ガムのニコレット®という医薬品ががありますが、主成分は、タバコと同じくニコチンです。


こちらの添付文書では、使用してはいけない項目に

『妊娠または妊娠していると思われる人』との記載があります。


医療用の禁煙補助薬の『ニコチネル』ノバルティス社  は、ニコチンを含んだシール状のお薬です。

こちらの添付文書においては、禁忌(使用してはいけない患者)の項目に

『妊婦または妊娠している可能性のある婦人、授乳婦(動物で催奇形性および乳汁中移行が報告されている)』とあります。


また、国内たばこ事業を行うJTは、自社サイト内で以下のような見解を示しています。

厚生労働省は、「21世紀における国民健康づくり運動」において、たばこは、肺がん、心筋梗塞等の虚血性心疾患、肺気腫等の慢性閉塞性肺疾患など多くの疾病や、低出生体重児、流・早産など妊娠に関連した異常の危険因子 であるとしています。私たちも、喫煙は特定の疾病(妊娠に関連した異常を含む)のリスクを高めると認識しています。また、喫煙とそれらの疾病との関連を具体的に解明するため、今後の更なる研究が必要と考えています。



喫煙は、ニコチン依存を治療する医療側と、たばこ事業を営む企業側の両者から、睡眠障害だけでなく、妊娠に関連するリスクを高める因子として認識されています。




男性側の不妊原因に、精子の異常がありますが、タバコそのものや、ニコチンが精子の異常を引き起こす可能性が、示唆されています。顔07


タバコの精子に対するリスクが表示されたイギリスのタバコ写真がありました。
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1236340502743.html

喫煙の精子への影響
「Smoking can damage the sperm and decreases fertility 」
(喫煙は精子にダメージを与え、受精率を低下させます)
というメッセージが添えられています。

日本のタバコでは見たことない表示ですね顔13



喫煙が、妊活中の体や胎児、あるいは自身の健康に良くないことは、他ならぬ喫煙者が一番よく知っています。


妊活中であっても、本当は止めたいのに止められない方がたくさんいます。


筆者は、不妊症漢方相談において、喫煙者に喫煙のリスクを理解していただき、妊活に向けた主体的な意思決定をサポートすることを大切にしています。


タバコ体に良くない→だから禁煙する  という簡単な図式ではないですから。顔01











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