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2016年09月08日

高温期の過ごし方 温めよう


いつもご愛読ありがとうございます。

富士市不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。



生理期→卵胞期とづづいた低温期も、排卵を境に高温期へと移行していきます。


28日周期の方ならば、おおむね生理より15日目以降~28日の期間を指しますが、排卵のタイミングや生理の周期は人それぞれなので、排卵以降の過ごし方と考えてください顔02


今日は、高温期の過ごし方についてのお話です。


基礎体温と陰陽


不妊症漢方相談を通じて、皆さんがこの時期に心配になることは、低温期から高温へと移行していく時にかかる日数が長い事や、高温期に体温が長く維持できず、短く終了して生理になってしまう事などがあります。


排卵異常や黄体機能不全などが疑われてしまう様なケースですね。


妊娠していく時の基礎体温を見させてもらうと、多くは高温期の体温の出方がハッキリとしていて、生理予定日が近づいていても、下がる気配を見せずに安定的に体温を維持しています。


東洋医学では、この高温期を『陽』の時期と考え、受精卵が育っていくために、子宮内膜を充実させていく時期と考えています。


卵胞期は卵を育てる時期であったのに対し、高温期は子宮内膜を充実させていく時期です。


それは、受精卵が育っていくために必要な設備を整えるための時期と言えるかもしれません。


卵と精子は、受精後しばらくは成長していきますが、ある程度の大きさになると、子宮から栄養を得なければ成長することが出来ません。


そのために、高温期は子宮に血流を集め、受精卵の成長に必要なすべてを提供できる状態を維持していく必要があり、妊娠後も、胎盤が形成されるまで、その高温を維持していく必要があります。



そのように考えると、高温期の過ごし方もおのずと決まってくるかと思います。


前置きが長くなりましたが、高温期は



体を温めを意識する事が大切です。


これは、妊娠が成立している場合を想定した養生ですが、妊娠可能性の無い周期でも、次週期以降にむけた取り組みだと思って実践されると良いです。


体を温めることとは、『体を冷やさない事+体を温める事』 です。



体を冷やさない事とは、冷たいものの飲食、特に空腹時の冷飲食を控えます。


さらに、可能であれば生姜やニンニク、ネギのように、体を温める食材を普段より意識して取り入れてほしいです。


また、温飲温食といって、なるべく体温以上の温度のものを食べ、体を温める食生活が大切です。


不妊症漢方では、高温期には、よほどの暑がりか、のぼせの強い方以外は、原則的に温める漢方薬が処方されます。


ホルモン剤を使用しているような方の中には、高温期の火照りが辛いという方もいますが、そのような方でも冷たいものの飲食を控えることをお勧めします。



高温期は、子宮内膜が厚くなり、妊娠が成立しているならば、受精卵の急速な細胞分裂が繰り返される時期です。



そのために体温を上げているのですから、体を冷やさないだけでなく、温める意識を普段より持ちたいものです。



高温期は便秘がちの方が多いのですが、下痢傾向があるならば東洋医学では冷え、他にはストレスや元気不足を疑います。



動脈が体表付近を走る三首(首、手首、足首)は、体の冷えが入り込みやすい場所と考えられ、ストールやスカーフ、手袋や靴下などで保温し、こまめな温度調節が大切です。



高温期の過ごし方


まとめ:


高温期は、子宮内膜を充実させ、受精卵を育てる時期です。

体を冷やさないだけでなく、体を温める食材や、温かい飲食を心がけると同時に、三首を温めて、こまめな温度調整を心がけましょう。








今日もご愛読ありがとうございました(^_^.)

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2016年09月01日

卵胞期の過ごし方 食べ物編


いつもご愛読ありがとうございます。

富士市不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。



生理期から続く卵胞期は、卵の成長を促し、質のいい卵を育てる時期といえます。


今日は、卵胞期の過ごし方、中でも食べ物について考えてみましょう。顔02


ここで言う卵胞期とは、排卵を含んだ生理の8日目くらいから排卵までの時期です。



基礎体温と陰陽


この時期は、東洋医学では卵を育てる時期と考えており、実際のところ、点のような卵が20mm前後まで成長していく過程が観察されます。


子宮内膜の増殖は、卵胞期に続く高温期が中心となりますが、卵胞期では卵胞、つまり卵の成長が中心です。


排卵後は、卵は受精卵となって子宮に着床しないと成長できませんが、卵胞期では、卵は卵巣の中で育てていかなければなりません。


そのために必要なのが、卵胞の成長を促す食材を、しっかりと意識して取り入れることです。


良質なたんぱく質、具体的には、大豆製品や卵、魚介類や、赤身の多い肉をしっかりとりたいところです。


緑黄色野菜のように、色の濃い野菜類、例えばニンジンやカボチャなどの根菜や、玄米、雑穀、他にも未精製の塩や黒糖などを調味料としてお勧めできます。


生理期と同様、基礎体温の低い時期になりますので、冷たいものの飲食はできるだけ控えます。


卵胞期は、体をなるべく冷やさず、良質のたんぱく質や、色の濃い野菜類、未精製の調味料を使うことを意識して、卵をしっかり育てる時期との認識を持つと良いでしょう。


今日もご愛読ありがとうございました(^_^.)

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2016年08月26日

生理期の過ごし方 食べ物編


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富士市不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。



生理期は、体から血液を失う時期なので、栄養状態や体力が低下しやすい時期になりますね。


特に体を冷やす事はNGです。これは絶対守ってほしいですね。


それ以外にも、生理期の過ごし方で気を付けてほしい事をまとめました顔02メモ


生理期は、卵を育てる卵胞期へとスムーズに移行していくために、経血とともに体の外に逸脱した気や血を補う食べ物を摂ると良いとされています。


生理期は、出血だけでなく、人によっては生理痛やお腹がユルくなる、貧血や冷えなどの症状が出やすくなるため、運動などはあまり勧められません。


ですから、東洋医学で言う『気』や『血 』を補うとされる、食養生が中心となります。


生理期の食養生


以前にも紹介した黒豆、黒ゴマ、海苔の黒色食品は、ここでも有効ですので、しっかりとりたいところです。


他にも、クルミやプルーン、干しブドウやナツメなどのミネラル豊富なドライフルーツやナッツ類もおすすめです。


また、生理期から、続く卵胞期にかけては、良質なタンパク質を摂るよう心がけます。


卵、肉や魚、魚介類、豆腐や納豆などの大豆製品などをバランス良くとることで、子宮内膜の修復と、質の良い卵を育てる力を高めます。


運動選手が、運動直後に回復を促すためにプロテインを摂る様に、生理期から卵胞期にかけては、子宮の回復と次の排卵に備えた栄養補給をしていきましょう。


生理期の過ごし方のまとめ


とにかく冷やさないように、飲食物と服装に気を付ける。

出血により体は空っぽの状態、気血を補うようなミネラルや良質なたんぱく質を積極的に摂りましょう顔02





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2016年08月23日

妊娠力を上げる食べ物 黒い食べ物


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富士市不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。


妊活中・不妊治療中は、しっかり食べて、消化吸収することを通じて、どれだけ栄養を血や肉に変えられるかが大切ですね。


食べるだけでなく、消化吸収が大切ですので、下痢や軟便が続いたり、便秘がちで中々すっきり食べられないようなら、胃腸の働きを整えることも考えたいところです。


今日は、妊娠力を上げるために、東洋医学的に良いとされている黒い食べ物を紹介します。(薬膳ハンドブック:日本中医食養学会編を参考)


妊娠力を上げる食材



まずは『黒ゴマ』


こちらは、妊娠をつかさどる腎気を補う食材とされており、非常に栄養価が高いことが知られています。


どんな料理にもちょっと振りかけるだけで使えるアレンジしやすい食材ですし、黒ゴマペーストなども市販されているので、応用がききますね。


続いては『黒豆』

ホルモンバランスを整える食材として有名な食材です。煮豆や黒豆きな粉、黒豆茶などがあります。黒豆茶は、カフェインフリーなので、妊活中でも安心して飲めますね。


『海苔』もおすすめです。

海藻類は、妊娠に必要なミネラルや栄養価が高く、ノリはその代表格です。血糖値への影響もほとんどないので、妊娠してからも取りたい食材ですね。 ちなみに、ノリなどの海藻類を食べて育つ小魚や、ホタテやカキなどの貝類も、栄養価が高く、積極的に取りたい食材です。



他にも、ヒジキ、黒米、黒きくらげなどが、腎気を高める食材として知られています。



それにしても、どうして黒い食材が、腎気を高め妊娠力をアップさせると考えられているのでしょうか?


これには、中医学の五臓理論が関係しています。


体を5つの機能に分けた時に、妊娠生殖をつかさどるのは五臓の内の『腎』とされ、この『腎』は黒によって補われるという考え方があります。


全ての色を混ぜ合わせると黒になることからもわかる様に、黒は全てのものが凝集されたエッセンスという考え方です。


白身の魚も、赤身に肉も干物にすると黒くなり、焼いたり煮込んだりしていく過程で起こる濃縮や凝集のプロセスは、限りなく黒に近づくように変化していく事は、日常的に良く知る所です。


昔の人は、妊娠や出産と言に伴うエネルギーの損失を、あらかじめ、凝集されたエネルギーの象徴である黒い食材を摂ることで、補おうとしたと考えたのかもしれませんね。


白砂糖よりも黒糖、食塩よりにがり塩、白米より玄米のほうが栄養がある様に、精製されたものは栄養的に貧弱であるだけでなく、自然界に本来は無い食材です。


妊娠力を上げる食材に黒い食材を取り上げましたが、白より黒に近くなる未精製の栄養豊富な食材も、妊活中の食養生として取りたい食材ですねスプーンとフォークスプーンとフォーク顔02









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2016年08月17日

不妊治療中のアルコールとの付き合い方


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富士市不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。


今回は、不妊治療中のアルコールとの付き合い方についてお話ししたいとともいます。


不妊症漢方相談において、筆者は不妊治療中はアルコールを極力控えるようにお話ししています顔06


もちろん、妊娠されたり授乳中は、アルコールは一切飲むべきではありません。
妊娠中の母親のアルコール摂取は、胎盤経由で胎児に影響を与えることが知られています胎児性アルコール症候群(FAS)
また、妊婦がアルコールを飲むことで、早産や流産などの分娩異常が知られています。顔11


妊活中のアルコール


日本産婦人科医会・先天異常委員会委員によれば(以下引用)

一日アルコール量
15ml 未満      胎児への影響は少ない

90ml 以上      奇形の発生が明らかに高くなる

120ml 以上     胎児アルコール症候群発生率30~50%

となっています。

妊娠中に飲酒が判明した場合はすぐに禁酒を慣行させる。妊娠と知らずにワインを少量飲んだ程度であれば実際には問題なく、不用意に妊婦を不安にさせる必要はないが、妊娠中の飲酒に関しては「安全量が確立されていない」すなわち「少ない量でも胎児に影響をおよぼす可能性がある」ので、厳しい態度で禁酒を勧めて頂きたい。


※ アルコール量15mlとは、ワイン グラス1杯、日本酒 コップ1/2杯、ビール 350ml 缶1本相当です。 (引用ここまで)



また、ビールやアルコール飲料などのラベルに、妊婦への注意事項として「妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児、乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります」等と表示してあります。


これらは、酒類業組合法による必要な表示事項に含まれる内容とのことですので、妊娠・授乳中はアルコールの摂取を控える必要があります。顔11



話を戻しまして、妊活中、不妊治療中のアルコールとの付き合い方です。顔02


アルコールは、寝つきを良くする効果が知られていますが、睡眠後半では、逆に睡眠を浅くし、利尿作用もあることから眠りの質を悪化させます。

ブログで以前から再三申し上げているように、妊活中・不妊治療中において、睡眠の質の低下や睡眠不足は、何よりも先に改善しなければいけない事だと筆者は考えていますので、アルコールは、極力控えた方が賢明です。


また、アルコールは、妊活中や不妊治療中に投与される医薬品(ホルモン剤だけでなく、漢方薬含むすべての医薬品)やサプリメントとの相互作用も考慮しなくてはなりません。治療の主となる医薬品の効果を十分なものにしたり、アルコール併用による副作用の発現を防ぐために、不妊治療中のアルコールは極力控えた方が賢明です。


アルコールの妊孕性(妊娠しやすさ)への影響は、科学的根拠は明確ではありませんが、統計的には、アルコール摂取が妊娠率や出産率、精子の質を下げるというデータもあります。


以上のように、妊活中・不妊治療中のアルコール摂取を極力控えるべき理由として

①アルコールは、胎児の成長に悪影響を及ぼす可能性があるため、妊活中から控えておくのが良い
②妊活中に最も大切な睡眠の、質的低下をまねく
③アルコールと治療薬やサプリメントとの相互作用に留意する必要がる
④アルコールが妊娠率や出産率、精子の質に影響を及ぼす可能性を示すデータがある


などが上げられます。


妊活中、不妊治療中は、カップルで極力アルコールを減らすか、禁酒が出来るのが理想ですね。顔02



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2016年08月05日

不妊治療中のタバコ喫煙について

いつもご愛読ありがとうございます。

富士市不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。


不妊治療中の喫煙は、睡眠へのリスクや、妊娠・出産におけるリスクとどの程度関係するでしょうか?


妊活世代の喫煙率は以下の通りです。


厚生労働省国民健康栄養調査にもとづく成人女性の喫煙率は

平成25年において

20代  12・7%
30代  12.0%
40代  12.4%
  とありますダッシュ



成人男性においては同じく平成25年において

20代  36.3%
30代  44.0%
40代  39.5%
 ですダッシュ


調査機関によって多少の誤差はありますが、おおむね喫煙率は、近年低下傾向にあるようです。



筆者が不妊症漢方相談において、問診による喫煙調査をしても、大体同じくらいの結果だったと記憶しています。



喫煙は、数えきれないくらいの化学物質を体内に取り込むことになるのですが、主な成分にニコチンがあります。


タバコに含まれるニコチンは、交感神経の働きを高め、睡眠を障害することが知られています。効果は、吸入直後からから現れ、数時間持続してしまうため、就寝前や、途中で目が覚めた時の喫煙は、睡眠の妨げになります。
ニコチンは、リラックス作用があるため、不妊症や妊活中に伴うストレス解消にと、ついつい喫煙が増えてしまう方がいますが、リラックス効果は急速に消えてしまい、覚醒作用のみが数時間持続します

(睡眠障害の対応と治療ガイドライン:じほう を参考)


眠りの妨げになるという事で、男性女性共に、妊活中においても喫煙は控えた方が良いでしょう顔01


次に、ニコチンが妊娠に及ぼす影響について考えてみます。

禁煙補助ガムのニコレット®という医薬品ががありますが、主成分は、タバコと同じくニコチンです。


こちらの添付文書では、使用してはいけない項目に

『妊娠または妊娠していると思われる人』との記載があります。


医療用の禁煙補助薬の『ニコチネル』ノバルティス社  は、ニコチンを含んだシール状のお薬です。

こちらの添付文書においては、禁忌(使用してはいけない患者)の項目に

『妊婦または妊娠している可能性のある婦人、授乳婦(動物で催奇形性および乳汁中移行が報告されている)』とあります。


また、国内たばこ事業を行うJTは、自社サイト内で以下のような見解を示しています。

厚生労働省は、「21世紀における国民健康づくり運動」において、たばこは、肺がん、心筋梗塞等の虚血性心疾患、肺気腫等の慢性閉塞性肺疾患など多くの疾病や、低出生体重児、流・早産など妊娠に関連した異常の危険因子 であるとしています。私たちも、喫煙は特定の疾病(妊娠に関連した異常を含む)のリスクを高めると認識しています。また、喫煙とそれらの疾病との関連を具体的に解明するため、今後の更なる研究が必要と考えています。



喫煙は、ニコチン依存を治療する医療側と、たばこ事業を営む企業側の両者から、睡眠障害だけでなく、妊娠に関連するリスクを高める因子として認識されています。




男性側の不妊原因に、精子の異常がありますが、タバコそのものや、ニコチンが精子の異常を引き起こす可能性が、示唆されています。顔07


タバコの精子に対するリスクが表示されたイギリスのタバコ写真がありました。
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1236340502743.html

喫煙の精子への影響
「Smoking can damage the sperm and decreases fertility 」
(喫煙は精子にダメージを与え、受精率を低下させます)
というメッセージが添えられています。

日本のタバコでは見たことない表示ですね顔13



喫煙が、妊活中の体や胎児、あるいは自身の健康に良くないことは、他ならぬ喫煙者が一番よく知っています。


妊活中であっても、本当は止めたいのに止められない方がたくさんいます。


筆者は、不妊症漢方相談において、喫煙者に喫煙のリスクを理解していただき、妊活に向けた主体的な意思決定をサポートすることを大切にしています。


タバコ体に良くない→だから禁煙する  という簡単な図式ではないですから。顔01











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2016年08月04日

不妊治療中のカフェインについて

いつもご愛読ありがとうございます。

富士市不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。


妊活中・不妊治療中は、十分な睡眠が必要ですが、睡眠をより良いものにしていくために、睡眠を妨げる原因を排除していく事も大切ですね顔02

そこで、今回は妊活中のカフェイン摂取について考えてみましょう。


最初に結論から申し上げると、『妊活中はできるだけカフェインを摂らないようにしましょう』です。


カフェインは、覚醒作用を持つ物質ですから、ちょっと疲れた時やスッキリしたいときに頼りたくなりますね。


カフェインに頼るというよりは、カフェインを含む嗜好品に頼るというのが実際だと思いますが、日常的に飲んだり食べたりする物に含まれるありふれた物質ですので、知らず知らずのうちに摂り過ぎになる可能性があります。


カフェイン
カフェイン



カフェインを含むものとしては

日本茶・コーヒー・紅茶・チョコレート・ココアなどは有名ですね。カップ 01

栄養剤・栄養ドリンク・エナジードリンクなどでは、特に強化して配合されているものもあります。

時々飲むものとして、風邪薬や鼻炎薬などにも含まれています。

意外と常用してしまうのが、頭痛や生理痛の時に飲む痛み止め。中にはカフェインを含むものがあります。




これらの食品や医薬品を多くとりすぎると、覚醒作用によって入眠が妨げられたり、利尿作用による尿意で睡眠が妨げられる可能性が高まります。

カフェインの覚醒作用は、摂取後30分~40分後に出現し、その作用は4~5時間程度持続します。

そのことを踏まえて、嗜好品の摂取時間を早めるなどの工夫や、カフェイン含有品の重複に気を付ける必要があります。


上記の一部は、『睡眠障害の対応と治療ガイドライン じほう』を参考にしました。


私は、不妊症漢方相談においては、カフェイン含有の嗜好品はなるべく減らし、午前中までに飲み(食べ)終えておくようにお伝えしています。

*医薬品については、状況に応じて医師や薬剤師などの専門家に相談しましょう。ok


一方で


妊活中、不妊治療中と言うのは、いつ赤ちゃんが出来ても良いような状態ですから、カフェインが母親や父親の睡眠にどのような影響を及ぼすかだけでなく、カフェインが、胎児にどのような影響を及ぼすかの可能性についても重要と筆者は考えます。


医療用医薬品『カフェイン水和物原末 マルイシ』の添付文書には、以下の記載がります。


妊婦、産婦、授乳婦等への投与

胎盤を通過し、また母乳中に容易に移行するので、 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦には長期連用を避けること

妊活中であっても、積極的に摂っていいわけではありません。顔07




又、カフェインには利尿作用が知られていますが、カフェインの摂取量が増えると、尿にカルシウムが排泄されてしまいます顔03(公益財団法人 骨粗しょう症財団HPより)

カルシウムは、胎児の体を作る重要なミネラルですので、むしろ、妊活世代は積極的に摂りたいミネラルです。


となるとやはり、カフェインは摂りすぎはよろしくありません。顔03


また、カフェインは、胎盤を通過して胎児に移行しますが、一般にカフェインを外に追い出す力が弱いとされる胎児への影響はわかっていません。汗



このように、カフェインの摂取は、母親や父親となる大人の睡眠に対する影響と、胎児へ及ぶ可能性がある影響と言う視点から、摂り方を工夫しつつ、同時になるべく減らしていく方が賢明ではないでしょうか?


カフェインには、繰り返し摂取することで、軽度の依存(摂らないといられない)をつくり、容易に耐性(だんだん効かなくなってくる)が出来ます。

止めなければならない時に止められなくては困るので、妊活中から徐々に減らしていく工夫が必要ですね顔02









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2016年07月23日

妊娠力を高める漢方生活

いつもご愛読ありがとうございます。

富士市不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。


今日は、妊娠力を高める漢方生活についてのお話です。





私が漢方相談をしている時にいつも感じている事、それは不妊症に悩む方々は、心も体も疲れてしまい、ただ流れていく日常に焦りや不安を感じて、マイナスの状態にある方が多い事です。



マイナスの状態? あまりいいイメージがわかないかもしれませんが、別にプラスの状態が良いと言っているのではありません。



生きていればマイナスやプラスがあるのが自然だし、マイナスとプラスを行ったり来たりするのが、自然や生き物の本質ではないでしょうか。



夏があれば冬もある、朝があって夜が来る、オギャーと生まれて年老いていく、、、



これが自然の本質ですから、一言でいえば変化こそが自然の本質です。



ですから、たとえ不妊治療中であったとしても、マイナスに長くとどまることは、とても不自然なことです。



妊娠や出産とは、人知を超えた神秘であると同時に、科学的にはよくわからない点も多いです。



それゆえ、あいまいな部分が多いのですが、それをスピリチュアルなものに丸投げしようというのではありません。



変化こそが自然の本質ですから、マイナスに長くとどまらないようにするためには作戦が必要です。



ストレスが良くないとか、〇〇をよく食べるようにするとか、そういった個別の事でだけではなく、それらをもう少し体系的にした取り組みが必要かと思います。




体系的な取り組みとは、一つの考え方を提供するものです。



妊娠するためには、冷やしてはいけない、ストレスはいけない、運動が大切だとか、そういった個別の事を、ただ何となくに取り組むのでありません。



個別の事を体系的にすることで、行き過ぎを改め、不足を補う視点が生まれます。



漢方生活についての基本的な考えを理解するために、下の図を見てください。


養生図
休養・食事・運動・心・環境の相互のバランスの上に、人の健康はある程度の幅をもって保たれています。



詳細は今後になりますが、この図に書かれた5個の視点を、日常生活の中で意識することが、漢方生活です。



過剰を改め、不足を補うことで、体に残る妊娠しやすさを引き出すというのが、漢方生活の目的です。



漢方が病気と対峙するとき、自然治癒力を引き出すことに力点が置かれるように、不妊症にも、妊娠しやすさを引き出すことに重きを置いているのです。







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