2016年10月17日
妊活中・治療中なのにタイミングが合わない
いつもご愛読ありがとうございます。
富士市で不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。
妊活中、不妊治療中の性の事情というのは、カップル間でもあまりオープンに語られることはありません。
その分、一人で悩みを抱えてしまいやすいものです。
今日は、不妊症漢方相談において、寄せられた体験談をもとに、性にまつわる事情の解決策を考えてみたいと思います。
●お互いの仕事の都合や体調と、排卵のタイミングが合わない

女性からの声で一番多いのはこれです。

男性も女性も、30,40代は忙しくなりがちで、妊活どころではないという状況も少なくありません。
特に男性が忙しい場合は、疲れているところに、女性からは頼みづらいという事情が、妊活からカップルを遠ざけてしまう事もあるようです。
このように、妊活も治療も、前に進んでいかない感じはとてもストレスになりますので、解決していく必要があります。
そのために、あらかじめ男性に排卵日宣言をして、解決したAさんがいます。
男性は、女性の外見からは排卵日を知ることはできませんし、基礎体温を把握しているわけでもありません。
あちこちと色んな事に気を巡らすことも、女性に比べて苦手な男性は、いきなり今日がタイミングですと言われて対応が出来なくても、無理はありません。
Aさんは、「タイミングは〇日だよ」 と言葉で伝え、同時にカレンダーに印をつけたそうです。
そうすることで、Aさんのご主人は、タイミングに合わせて、仕事やお付き合いのウエイトを調整するなどし、タイミングがとりやすくなったと言います。
タイミングの(見える化)をする事で、目標が明確になりました。男性は、ターゲットが明確な方が行動に移しやすいようです。
しかし、ここで注意してほしいのが、タイミング(排卵)は、ずれることが少なからずあるという事を、事前にしっかり伝えておくことです。
無排卵周期の可能性があることも事前に伝えておくべきでしょう。
女性には想定できることでも、男性は意外と知らないものです。
また、タイミングを事前に告知することは、時に男性に、プレッシャーを与える場合があることや、子作りのための形式的な性交渉というイメージを抱かれやすいものです。
タイミングを合わせない事には、妊活にはならないのですから、カップル間のコミュニケーションと、妊活のための性交渉は分けて考えた方が良いでしょう。
Aさんのケースでは、タイミングの事前告知をご主人にすることで、このような問題は徐々に解決していったとのことです。
全てのカップルで、タイミングの事前告知が良いとは言えないかもしれませんが、試してみる価値はありそうです。
今日もご愛読ありがとうございました(^_^.)
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卵巣年齢が高い方、治療のステップアップを考えている方
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お二人にもかけがえのない幸せが訪れますように
2016年09月28日
不妊治療の夫婦間温度差:女性の成功回避欲求
いつもご愛読ありがとうございます。
富士市で不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。
成功回避
成功している者よりもそうでない人が可愛がられると無意識に思うことで、成功することを回避しようとすること。 また、うまく行かない理由を考えることで、失敗したときに自尊心が傷つくことを軽減する行動。
このような心理は、男性よりも女性の方が多いそうです。
実際に、不妊症漢方相談においても、女性のこのような心理状態に遭遇することがあります。
それも、どちらかと言うと、妊娠できない期間が長かったり、不妊治療歴の長い傾向のある方に時々見られます。
自分のアイデンティティを守るための自己防衛なのかもしれません。
実際の不妊症漢方相談では、妊活や不妊治療を続けていく中で、このような心理状態に傾きそうになる、という声はありますが、気持ちがユラユラとしつつ、時に落ち込み、時に回復しながらも妊活や治療を継続している方がほとんどです。
配偶者や家族、近しい人、同じような境遇にある人などで、理解してくれたり、感情を受け止めてくれる様な存在が大切です。
今日もご愛読ありがとうございました(^_^.)
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成功している者よりもそうでない人が可愛がられると無意識に思うことで、成功することを回避しようとすること。 また、うまく行かない理由を考えることで、失敗したときに自尊心が傷つくことを軽減する行動。
このような心理は、男性よりも女性の方が多いそうです。
実際に、不妊症漢方相談においても、女性のこのような心理状態に遭遇することがあります。
それも、どちらかと言うと、妊娠できない期間が長かったり、不妊治療歴の長い傾向のある方に時々見られます。
自分のアイデンティティを守るための自己防衛なのかもしれません。
実際の不妊症漢方相談では、妊活や不妊治療を続けていく中で、このような心理状態に傾きそうになる、という声はありますが、気持ちがユラユラとしつつ、時に落ち込み、時に回復しながらも妊活や治療を継続している方がほとんどです。
配偶者や家族、近しい人、同じような境遇にある人などで、理解してくれたり、感情を受け止めてくれる様な存在が大切です。
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お二人にもかけがえのない幸せが訪れますように
2016年09月21日
不妊治療の夫婦間温度差:検査や治療に対する恐怖感
いつもご愛読ありがとうございます。
富士市で不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。
不妊症においては、その治療の前段階に一般不妊検査なる検査があります。
基礎体温をつけたり、オリモノチェックをしたりと、セルフで自宅にて行えるものから、卵管造影検査や内視鏡検査、ホルモン値検査など、婦人科や女性外来などを受診して受ける検査があります。
今日は、検査ならびに治療が女性に与える心理的な影響について、不妊症漢方相談を通じて当事者から得られた声をもとに考えてみます。

まずは、女性の不妊検査や治療の対象となる女性の多くは、20~40代になります。
この世代の方たちは、病院通いに慣れている人たちばかりではありません。
慢性病があって、毎月のように薬を取りに通院するという方は少なく、待合室の雰囲気には慣れていません。
病院の待合と言うのは独特なもので、銀行や役所の待合とは違った緊張感があると言います。
また、不妊症の方は、差し迫った症状があるとか、痛みで苦しいという様な自覚症状もなく、実際には病気ではないのですから、検査のためとは言え、通院に違和感を覚えるとの声が聞こえます。
不妊検査や治療と言えば、産科併設の病院もあり、治療や検査に当たって、お腹の大きな女性を見るのが辛いという声も少なくありません。
一方で、専門の不妊専門外来では、検査であれ治療であれ、妊娠・出産という唯一の目的のために通うことになります。
総合的な内科とは違い、何で通院しているのか周囲から判断しにくいという秘匿性が無いため、かえって居心地の悪さを感じるという声もあります。
また、病院内で知人などと遭遇しないかを心配するあまり、生活圏外の施設に足を運ぶようなケースもあります。
検査の段階では、婦人科系の検査になるため、目や耳の検査に比べれば、否応無しに心理的抵抗が高まります。
更には、検査に痛みや出血を伴うのではないか?検査する医師や技師の性別は?重大な病気が明らかになる不安など、いくつもの不安要素があると感じることがあるそうです。
このように、女性は検査や治療のために通院する段階からストレスを感じています。
そして当然のことながら、治療の段階でも抵抗を感じる人が少なくありません。
不妊治療の多くは、ホルモン剤を使った治療になりますが、薬の副作用だけでなく、通院にかかる手間や費用、育児をしながらであったり、会社や周囲への配慮に気をもんだり、十分な協力体制を確保できるかなどの課題が出てきます。
検査や治療そのものに慣れても、周囲への配慮がストレスになっていると言う声が非常に多くあります。
このように、検査や治療の段階に様々なストレス要因があり、さらにそれを継続していくにも大変な労力を払うようなケースは少なくありません。
不妊症漢方相談を通じて、聞き取れる範囲の中だけでもこれだけのストレス要因があります。
このように、不妊治療や検査には、心身ともに充実していないと、継続が困難になることが解るかと思います。
不妊カップルの当事者でもある男性が、直接的な解決策を見出せなくても、情報として共有や、共感することは、女性のストレス緩和に有効なはずです。
また、女性は治療や検査のどのあたりでストレスを感じるのかを、自分で認識することで、ストレスマネジメントが向上するかもしれません。
検査や治療に対する恐怖感、その尻尾を捕まえてカップルでストレスを乗り越えていく、そうすることで新たな一歩を踏み出していけるのが理想ですね。
今日もご愛読ありがとうございました(^_^.)
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2016年09月18日
不妊治療の夫婦間温度差:女性側の情報不足
いつもご愛読ありがとうございます。
富士市で不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。
数年前、NHKのとある番組で、「卵子の老化」をテーマにした報道が、ゴールデンタイムのお茶の間に流れました。
この報道は、当時、非常にセンセーショナルで、生殖可能年齢の女性たちに衝撃的な事実を提示しました。
それは「35歳を境に、妊孕性(にんようせい:妊娠しやすさ)は徐々に低下する」という内容でした。
生殖医療に関連する人の間では旧知の常識が、世間には、さも新事実の発見かの様なインパクトをもって伝わっていったのです。
世間に性教育、こと生殖に関する情報が行き届いていない様が、白日にさらされたのと同時に、ある種の聖域に一石を投じた瞬間でもあったように記憶しています。

女性には
妊娠しやすいタイミングを知識として知る
基礎体温をつけて、自分の月経周期や排卵予定日を知る
安全に妊娠するために、酒、たばこカフェイン、医薬品との付き合い方を知る
などは、ぜひ押さえておきたい情報です。
余裕があれば
妊娠中の体の変化について
妊娠中の注意点
を知っておくと、妊活の段階から色々と行動変化が起きてくるかと思います。
女性は、男性に比べてこのあたりの情報は簡単に手に入ると思います。
男性は、仮に自分が生殖に関する知識に乏しかったとしても、女性は学校で男性よりも詳しく習っているはずだという希望的観測を、それほど根拠もなく抱いてしまうものです。
性に関しては、女性は一歩引き気味という事もあるかもしれませんが、生殖に関しては、女性の体の事情が大きく影響しますので、上記の基礎的な情報は、ぜひ一度押さえておいてほしいです。
今日もご愛読ありがとうございました(^_^.)
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2016年09月17日
不妊治療の夫婦間温度差:女性がマイペース①
いつもご愛読ありがとうございます。
富士市で不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。
今まで数回にわたって、妊活、不妊治療に男性がマイペースになりやい背景や原因について考えてきました。
今回は、女性がマイペースになってしまうケースの背景について考えてみます。

不妊症漢方相談において、その多くの女性は通院治療をしながらの漢方加療となりますので、女性の取り組みが不十分と言う例は少ないのが現状です。
検査や治療を受けているのだから、女性は前向きに取り組んでいると判断できるというのは、とても合理的ではありますが、それほど事は単純ではないようです。
女性が妊活や不妊治療に少し気後れしてしまう原因は、いくつか上げられそうですが、不妊症漢方相談において遭遇した事例を分類すると
①生殖に関する情報不足
②検査や治療に対する恐怖感
③成功回避欲求
④カップル間の性の事情
⑤社会と家庭との折り合い
などがあります。
男性よりも少し複雑なようですね。
次回以降で、一つづ対策について考えていきたいと思います。
今日もご愛読ありがとうございました(^_^.)
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今まで数回にわたって、妊活、不妊治療に男性がマイペースになりやい背景や原因について考えてきました。
今回は、女性がマイペースになってしまうケースの背景について考えてみます。

不妊症漢方相談において、その多くの女性は通院治療をしながらの漢方加療となりますので、女性の取り組みが不十分と言う例は少ないのが現状です。
検査や治療を受けているのだから、女性は前向きに取り組んでいると判断できるというのは、とても合理的ではありますが、それほど事は単純ではないようです。
女性が妊活や不妊治療に少し気後れしてしまう原因は、いくつか上げられそうですが、不妊症漢方相談において遭遇した事例を分類すると
①生殖に関する情報不足
②検査や治療に対する恐怖感
③成功回避欲求
④カップル間の性の事情
⑤社会と家庭との折り合い
などがあります。
男性よりも少し複雑なようですね。
次回以降で、一つづ対策について考えていきたいと思います。
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2016年09月15日
不妊治療の夫婦間の温度差 マイペースな男性のモチベーションアップのために
いつもご愛読ありがとうございます。
富士市で不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。
今まで3回にわたって、不妊治療の温度差;男性がマイペース についてお話してきましたが、今回は、原因から対策までの総括編です。

男性が、妊活や不妊治療に対してマイペースになってしまう原因は、
生殖や不妊治療の知識が得られにくいという、情報不足が第一にあげられます。
情報が不足すると、問題点がわからず、当然ながら不妊原因について具体的な対策をすることは出来ません。
妊活を意識し始めると、女性は排卵日を気にしたり、基礎体温を付け始めたり、人によっては、クリニックでタイミングを見てもらうなどの、具体的な行動を始める人は少なくありません。
このような行動の差は、性別の違いによるものだけでなく、不妊や妊活に関する情報量の差が大きく影響します。
もし、女性が『うちの主人は妊活や治療に積極的ではない』とか、『あまり不妊治療について良く解っていないようだ』と思うようなら、平易な内容の書籍などを参考に、カップルで一緒に学んでみる必要があります。
治療が長期化したり、ステップアップをしていかなければならなくなると、治療そのものが完全に受け身になってしまいます。
結果が得られないと、治療そのものに意義が見出せなかったり、虚しさばかりが膨らんでいく様だ、という声をよく耳にします。
男性がマイペース過ぎると、女性ばかりが空回りしてしまいます。
そうならないためにも、不妊や妊活に関する情報を、カップル間で共有しておきたいですね。
そしてもちろん、情報だけでは不十分です。
妊活や不妊治療と言うのは、すぐに結果が出るとは限りません。
ある程度、腰を据えて取り組む事なので、行動の源泉となる心の持ち方について配慮が必要です。
男性がマイペースになりやすい要因として、『男とプライド』があると前回解説しました。
『男のプライド』は、妊活や治療に対して必ずしもマイナスに作用するわけではありませんが、
①不妊カップルであるという事を受けいるれる段階
②不妊の原因が、男性側にある可能性を考慮する段階
③男性不妊の検査や治療をする段階
で、心理的ストレスとなります。
それらを乗り越え、モチベーションを維持するためには、『男のプライド』の良い面を引き出してあげる必要があります。
そのためには、妊活をする、不妊治療をする時に
①明確な目的意識をもち
②主体的な意思決定をする
ことが重要です。
男性は、不妊治療に対して奥手になりやすく、女性から見るとマイペース過ぎるように映ることは珍しい事ではありません。
不妊は、いつゴールするのか解らない状態でマラソンをするようなものです。
そのために、ぜひ『男のプライド』の良い面を引き立ててあげてほしいですね。
まとめ:
男性も積極的に妊活や不妊治療に対する情報を得て、その情報に基づいて、妊活や治療に目的意識を持ち、かつ主体的になれる部分を確保しましょう。
妊活や治療が長引くと、段々とこの部分が薄まってしまいます。
定期的にブラッシュアップしながら、男性も妊活や治療に関与していって欲しいと願っています。
今日もご愛読ありがとうございました(^_^.)
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2016年09月12日
不妊治療の夫婦間温度差:男性がマイペース③
いつもご愛読ありがとうございます。
富士市で不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。
今回は、カップル間の不妊治療に対する温度差を『男のプライド』と言う切り口から考えてみたいと思います。

人は誰しも、多かれ少なかれプライドをもって生きています。
プライドは、行動を選択し、事態を打開するために必要なエネルギーを生み出す事もあれば、一方で、心の柔軟性を奪い、行動を委縮させる作用を持つものです。
『あいつには絶対負けられない』と奮起を促すこともあれば、『〇〇をするなんて、プライドが許さない』のように、自らの選択肢を狭め、可能性を摘んでしまう事もあります。
職人気質とでも言いましょうか?
職人気質と言う位ですから、仕事をする上ではプラスに作用することも多いのでしょうが、カップル間、ましては不妊症の様なデリケートな問題においては、職人気質で押し通せるかと言うと、そうでもないようです。
まずは、妊活中、不妊治療中において、『男のプライド』が邪魔になる段階を考えてみます。
これについては、色々なケースがありますが、不妊症漢方相談においては
①不妊カップルであるという事を受けいるれる段階
②不妊の原因が、男性側にある可能性を考慮する段階
③男性不妊の検査や治療をする段階
などがあります。
女性は、妊活中から検査や、タイミング指導などの補助的治療を受けるところがスタートになることが多いのに対して、男性は、検査の前にも①や②のような心理的な葛藤段階があります。
男性であれば、多くの方が大なり小なり感じてしまう事ではないでしょうか?
そしてこれは、女性から見て、男性が不妊に対してマイペースに見えてしまう原因になっています。
しかし、『男のプライド』は、妊活・不妊治療において、負の側面ばかりではありません。
次に、プラスの側面にも注目してみましょう。
不妊漢方相談において、カップルが協力的に問題解決に取り組んでいる事例では、『男のプライド』が、良い作用を生み出していると感じるケースが多いです。
そのようなケースでは、男性に
①明確な目的意識と
②主体的な意思決定
があります。
①については、なんとなく子供が欲しいとか、そろそろ子供がいても良い年齢だ、などのような、漠然としたものでもよいかもしれませんが、より明確で、かつ具体的な目的のほうが、男性はモチベーションを保ちやすいようです。
子育てを通じて家族一緒に成長したい、親に孫の顔を見せたい、子供と〇〇して遊びたい、兄弟を作ってあげたいなど、一つに限らず、いくつかの具体的な目標を持っており、それをいつも意識することで、妊活や不妊治療を進めるうえでの『男のプライド』が刺激されているようです。
責任感と言うある種の緊張が、男性を奮起させるのかもしれません。
②については、不妊症治療において、男性は主体性を発揮しにくいという環境が関係します。
検査や治療は、女性が先行する傾向があります。
男性からは、難しくて良く解らない治療を女性が始めたらしい、、、となっては、男性は傍観する以外になく、カップルの問題なのに、取り残された感じや疎外感を感じやすいものです。気後れしてしまうかもしれません。
こうなっては『男のプライド』も輝きを失ってしまいます。
『男のプライド』の良い面を引き出すために、妊活や不妊治療において、男性の主体性が発揮されるような部分を、カップル間でしっかりと作る意識が大切です。
言葉は悪いのですが、男性が「自分は単なる種付け」のような思いになっていたら、中長期的には妊活・不妊治療は成立しないでしょう。
まとめ:
不妊症において、安定した治療や妊活の継続のためには、『男のプライド』の良い面を引き出すことが大切です。
そのために、男性側も、明確な目的意識を持ち、妊活、不妊治療においても主体性の確保に心がけましょう。
女性側は、『男のプライド』の良い面が発揮されるようなコミュニケーションを心がけると良いでしょう。
今まで、3回にわたって不妊治療の夫婦間の温度差:男性がマイペースについて書いてきました。
次回は、要点をまとめた総括編です。
今日もご愛読ありがとうございました(^_^.)
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2016年09月11日
不妊治療の夫婦間温度差:男性がマイペース②
いつもご愛読ありがとうございます。
富士市で不妊症の漢方相談20年、影山薬局 漢方薬剤師の影山です。
不妊症や妊活に対して、男性がマイペースな原因の多くは、生殖に関する知識や情報の不足によるとお話ししたのが、前回でした
今回は、マイペースな男性の背景を掘り下げたいと思います。
ポイントは、『自己表現が苦手』 『男のプライド』です。
まずは『自己表現が苦手』
男性は、女性に比べて思ったことや感情を表に出すことが苦手な傾向があります。

筆者は、長年、漢方相談をしていますが、男性と女性では、問診をしても反応が明らかに違います。
『〇〇はどうですか?』のようなオープンな質問をすると、女性は『△△です、それでね、◇◇で、時々✖✖もある。』のように、一つの質問から多くの情報を得ることが出来ます。
一方、男性では『〇〇はどうですか?』のような質問をすると、答えに詰まってしまうので、イエス、ノーでこたえられるクローズドな質問のほうが、問診による応酬がスムーズになります。
また、女性は、問診の回答に、『症状+感情』の表現が多く、例えば『痛くて悲しくなる』だとか『良く眠れて気分が良い』となるのですが、
男性は、『痛い』 『良く眠れる』など、症状によりフォーカスした回答になる傾向があります。
これは、どちらが良いというわけではありませんが、感情表現においては、女性に比べて男性は、明らかに控えめです。
この特性を、カップル間で意識すると、お互いの見え方が変わってくることがあります。
不妊治療のカップル間の温度差については、男性側の情報不足によるものだけでなく、自己表現の苦手な男性の性質が、女性からは、温度差がより際立つように見えさせるのかもしれません。
一方で、男性に比べて自己表現や感情の豊かな女性は、その思いをパートナーに理解や共感してほしいと考えているかもしれませんし、言葉では無理でも、行動に表現してほしいと思っているかもしれません。
不妊治療を通じて、カップル間の相互理解が進んだという話を耳にします。
カップル間の温度差は、相互理解を深めることで解決します。
どのカップルも、周りからの見え方や表現の仕方は違っても、二人の子を望む思いは同じです。
お互いの特性を理解し、相互に分かり合うことで不妊を乗り越えていって欲しいと願っています。
次回は『男のプライド』について考えたいと思います。
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不妊症や妊活に対して、男性がマイペースな原因の多くは、生殖に関する知識や情報の不足によるとお話ししたのが、前回でした

今回は、マイペースな男性の背景を掘り下げたいと思います。
ポイントは、『自己表現が苦手』 『男のプライド』です。
まずは『自己表現が苦手』
男性は、女性に比べて思ったことや感情を表に出すことが苦手な傾向があります。

筆者は、長年、漢方相談をしていますが、男性と女性では、問診をしても反応が明らかに違います。
『〇〇はどうですか?』のようなオープンな質問をすると、女性は『△△です、それでね、◇◇で、時々✖✖もある。』のように、一つの質問から多くの情報を得ることが出来ます。
一方、男性では『〇〇はどうですか?』のような質問をすると、答えに詰まってしまうので、イエス、ノーでこたえられるクローズドな質問のほうが、問診による応酬がスムーズになります。
また、女性は、問診の回答に、『症状+感情』の表現が多く、例えば『痛くて悲しくなる』だとか『良く眠れて気分が良い』となるのですが、
男性は、『痛い』 『良く眠れる』など、症状によりフォーカスした回答になる傾向があります。
これは、どちらが良いというわけではありませんが、感情表現においては、女性に比べて男性は、明らかに控えめです。
この特性を、カップル間で意識すると、お互いの見え方が変わってくることがあります。
不妊治療のカップル間の温度差については、男性側の情報不足によるものだけでなく、自己表現の苦手な男性の性質が、女性からは、温度差がより際立つように見えさせるのかもしれません。
一方で、男性に比べて自己表現や感情の豊かな女性は、その思いをパートナーに理解や共感してほしいと考えているかもしれませんし、言葉では無理でも、行動に表現してほしいと思っているかもしれません。
不妊治療を通じて、カップル間の相互理解が進んだという話を耳にします。
カップル間の温度差は、相互理解を深めることで解決します。
どのカップルも、周りからの見え方や表現の仕方は違っても、二人の子を望む思いは同じです。
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