2017年12月06日
心と身体 心身一如について
いよいよ今年最後の月となりました。
忙しなく過ごすことの多い年末は、無理をして体を壊さないよう気を付けたいですね。社会や周囲の要請に応じるため、無理を強いられることは少なくありませんが、心身共に健やかに過ごすために、今月は心と身体の関わり合いについて、東洋医学的な視点で考えてみましょう。
東洋の世界では、心身一如(しんしんいちにょ)という言葉があります。文字通りに理解すれば『心と身体は一体である』と言う意味になります。心と身体は別々のものではなく、紙の裏と表のようなもの、つまり私達から心だけを取り出したり、身体だけを取り出すことは出来ないことを意味しています。
言葉の上では、心の様子や身体の状態について個別に考える事は可能です。ですがそれは言葉の上だけの話で、実際には、心と身体が統合された一つの存在として私達は成り立っています。
心身一如とは、心と身体のあり様について述べており、そうあるべきだという理想形を言っているのありません。あるいは、プラスが良いとかマイナスが悪いといった相対的な話でもありません。心身は、周囲の環境からあらゆる作用を受けて乱れる前提があり、乱れた後にはやがて、心の状態は身体の状態に、また身体の状態は心の状態に、互いが引き寄せあうように収れんしていくことを意味しています。
東洋医学において、心と身体は一つであるとしている根拠は、、心も身体も『気』というエネルギーを根拠にしていると考えるからです。宇宙の中で、地球が散逸せずに一つの形態をとどめていられるのは、そこに『気』(エネルギー)があるからで、地球上に暮らす私達にも等しく『気』が作用することで、心身を一つの命にとどめ置く事ができると考えています。心身一如の背景に、『気』の存在を認識してきたからこそ、心や身体の状態を『気』という言葉を用いて言い表してきたのかもしれませんね。(気持ち、気分、元気、気が合うなど、、、)
心と身体が同じように動かないと。。
心や身体の状態が乱れた後に、やがて同期していくのが心身一如ですから、心身は乱れることによって一つにまとまるという事になります。乱れすぎてもいけませんが、乱れずに一定を維持することも不可能です。
ところが、心身が乱れた後に、中々一つにならない事は日常的によく見られます。
例えば、身体は休みたいのに気力を頼りに無理を続けたり、身体は動くが心はすでに亡くしてしまった様子では、心身一如と成りえません。心や身体が暴走している状態と言えます。
この様に、心と身体が大きく離れてなかなか一如に成れない状態を、東洋医学では『気滞(きたい)』と呼んでいます。心身を司る『気』の巡りが良くないという意味になります。楽しい事をしていても、辛いことをしていても、忙しすぎても暇すぎても、それぞれのケースで『気滞』は生じます。
『気滞』は、心身の不一致が病的になりつつある状態と言えます。
気滞を長引かせない事が大切
お腹が空いたな、、、でもまだ夕飯までに1時間あるという場合、1時間待てば心身の不一致は解消するでしょう。私なら料理をしながら摘まみ食いしてしまいそうです(笑)。問題となるのは、このような些細な事でも1週間続いたら大事になりうる事です。
1週間食べ物にありつけなければ、健康を維持することは困難ですね。ここまで極端ではないにせよ、『気滞』とは心身にストレスがかかった状態です。
例えお腹が空いたと言う些細な事であっても、長引かせると強い『気滞』を生じ、やがて健康を脅かす事態に発展しかねません。心身は乱れる事が常ですが、病的な『気滞』という状態まで達する事は決して多くはありません。ただ、『気滞』の原因となる心身の乱れは、日常の些細なことを元にして発展するので注意が必要です。ボヤが大火になる前に火消しすることが大切ですね。
気滞改善の糸口
心身を司る『気』の巡りが滞っている病的な心身の不一致を『気滞』といいます。
本来、『気』とはリズムを刻むものと考えられており、私たちも様々なリズムを刻んでいます。
例えば呼吸です。
リズムよく呼吸が出来なくなれば窒息してしまいますね。
呼吸の乱れは心身の乱れを表しています。食事に応じた排泄がない、例えば便秘や下痢などもリズムの乱れです。月経が定まらない、気分の浮き沈みの乱れ、睡眠リズムの乱れ、心拍のリズムが乱れる不整脈など、『気』の乱れはあらゆる不安定な状態を引き起こします。放っておくと病的な『気滞』を生じるので、早めに手を打つ必要がありそうです。
その為にも、昔から規則正しい生活が重んじられました。
形からリズムを整える事で、『気』の乱れ(心身の乱れ)を調節していこうとする試みです。規則正しく寝て起きる、規則正しく食べて出す、リズミカルな呼吸、何かと忙しない年末年始を乗り切るためにも、心身一如となる生活を意識してみてはどうでしょうか。
今日もご愛読ありがとうございました(^_^.)
漢方薬で体質を整え、妊娠しやすい体作りを目指したい
いつまでも長引く不調がなかなか治らず、どこに相談してよいかわからない方
いつまでも健康で若々しくいたいと願う方
お気軽にご相談ください♪
ホームページはhttp://kageyama-kusuri.jp/index.html ←こちらからどうぞ
メール又は電話0545-63-3150までご連絡ください。
影山薬局は、あなたのかかりつけ相談薬局です
忙しなく過ごすことの多い年末は、無理をして体を壊さないよう気を付けたいですね。社会や周囲の要請に応じるため、無理を強いられることは少なくありませんが、心身共に健やかに過ごすために、今月は心と身体の関わり合いについて、東洋医学的な視点で考えてみましょう。
東洋の世界では、心身一如(しんしんいちにょ)という言葉があります。文字通りに理解すれば『心と身体は一体である』と言う意味になります。心と身体は別々のものではなく、紙の裏と表のようなもの、つまり私達から心だけを取り出したり、身体だけを取り出すことは出来ないことを意味しています。
言葉の上では、心の様子や身体の状態について個別に考える事は可能です。ですがそれは言葉の上だけの話で、実際には、心と身体が統合された一つの存在として私達は成り立っています。
心身一如とは、心と身体のあり様について述べており、そうあるべきだという理想形を言っているのありません。あるいは、プラスが良いとかマイナスが悪いといった相対的な話でもありません。心身は、周囲の環境からあらゆる作用を受けて乱れる前提があり、乱れた後にはやがて、心の状態は身体の状態に、また身体の状態は心の状態に、互いが引き寄せあうように収れんしていくことを意味しています。
東洋医学において、心と身体は一つであるとしている根拠は、、心も身体も『気』というエネルギーを根拠にしていると考えるからです。宇宙の中で、地球が散逸せずに一つの形態をとどめていられるのは、そこに『気』(エネルギー)があるからで、地球上に暮らす私達にも等しく『気』が作用することで、心身を一つの命にとどめ置く事ができると考えています。心身一如の背景に、『気』の存在を認識してきたからこそ、心や身体の状態を『気』という言葉を用いて言い表してきたのかもしれませんね。(気持ち、気分、元気、気が合うなど、、、)
心と身体が同じように動かないと。。
心や身体の状態が乱れた後に、やがて同期していくのが心身一如ですから、心身は乱れることによって一つにまとまるという事になります。乱れすぎてもいけませんが、乱れずに一定を維持することも不可能です。
ところが、心身が乱れた後に、中々一つにならない事は日常的によく見られます。
例えば、身体は休みたいのに気力を頼りに無理を続けたり、身体は動くが心はすでに亡くしてしまった様子では、心身一如と成りえません。心や身体が暴走している状態と言えます。
この様に、心と身体が大きく離れてなかなか一如に成れない状態を、東洋医学では『気滞(きたい)』と呼んでいます。心身を司る『気』の巡りが良くないという意味になります。楽しい事をしていても、辛いことをしていても、忙しすぎても暇すぎても、それぞれのケースで『気滞』は生じます。
『気滞』は、心身の不一致が病的になりつつある状態と言えます。
気滞を長引かせない事が大切
お腹が空いたな、、、でもまだ夕飯までに1時間あるという場合、1時間待てば心身の不一致は解消するでしょう。私なら料理をしながら摘まみ食いしてしまいそうです(笑)。問題となるのは、このような些細な事でも1週間続いたら大事になりうる事です。
1週間食べ物にありつけなければ、健康を維持することは困難ですね。ここまで極端ではないにせよ、『気滞』とは心身にストレスがかかった状態です。
例えお腹が空いたと言う些細な事であっても、長引かせると強い『気滞』を生じ、やがて健康を脅かす事態に発展しかねません。心身は乱れる事が常ですが、病的な『気滞』という状態まで達する事は決して多くはありません。ただ、『気滞』の原因となる心身の乱れは、日常の些細なことを元にして発展するので注意が必要です。ボヤが大火になる前に火消しすることが大切ですね。
気滞改善の糸口
心身を司る『気』の巡りが滞っている病的な心身の不一致を『気滞』といいます。
本来、『気』とはリズムを刻むものと考えられており、私たちも様々なリズムを刻んでいます。
例えば呼吸です。
リズムよく呼吸が出来なくなれば窒息してしまいますね。
呼吸の乱れは心身の乱れを表しています。食事に応じた排泄がない、例えば便秘や下痢などもリズムの乱れです。月経が定まらない、気分の浮き沈みの乱れ、睡眠リズムの乱れ、心拍のリズムが乱れる不整脈など、『気』の乱れはあらゆる不安定な状態を引き起こします。放っておくと病的な『気滞』を生じるので、早めに手を打つ必要がありそうです。
その為にも、昔から規則正しい生活が重んじられました。
形からリズムを整える事で、『気』の乱れ(心身の乱れ)を調節していこうとする試みです。規則正しく寝て起きる、規則正しく食べて出す、リズミカルな呼吸、何かと忙しない年末年始を乗り切るためにも、心身一如となる生活を意識してみてはどうでしょうか。
今日もご愛読ありがとうございました(^_^.)
漢方薬で体質を整え、妊娠しやすい体作りを目指したい
いつまでも長引く不調がなかなか治らず、どこに相談してよいかわからない方
いつまでも健康で若々しくいたいと願う方
お気軽にご相談ください♪
ホームページはhttp://kageyama-kusuri.jp/index.html ←こちらからどうぞ
メール又は電話0545-63-3150までご連絡ください。
影山薬局は、あなたのかかりつけ相談薬局です
漢方薬で不妊症を治療したいとお考えの方お気軽にご相談ください。
影山薬局ホームページでもっと詳しく知りたい方はこちらへ漢方薬影山薬局
お問い合わせはこちらから
↓↓↓ブログランキングに参加しています。ご支援のクリックをお願いします☆彡↓↓↓
人気ブログランキングへ
漢方薬影山薬局へのアクセスはこちら↓↓↓☆彡
影山薬局ホームページでもっと詳しく知りたい方はこちらへ漢方薬影山薬局
お問い合わせはこちらから
↓↓↓ブログランキングに参加しています。ご支援のクリックをお願いします☆彡↓↓↓
人気ブログランキングへ
漢方薬影山薬局へのアクセスはこちら↓↓↓☆彡
Posted by 影山敏崇 at 10:15│Comments(0)
│漢方コラム
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。