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2019年08月21日

8月の養生法

8月の養生


一年で最も暑い季節です。


 今月8日には立秋となり、その前18日間を夏土用(なつどよう7/20~8/7)と言います。暦の上では秋の気配が立ち始める頃とされますが、まだまだその気配はありませんね。顔07


 現代では、季節の区分は四季であり、暦におけるそれぞれの季節の始まりを、四立(立春・立夏・立秋・立冬)としています。四立の前18日間(年間で18×4で約72日)を土用とし、四季の変わり目にあたる土用を一つの季節として数え、五季とする考えがあります。今月は、五季における8月の養生を、東洋医学の視点で考えます。

8月の養生法



 四季を五季とすることは、季節の変わり目を意識することになります。その変わり目が土用になるのですが、文字通り土の季節となります。



 土とは、万物が生じる所です。
種が落ちて花が咲いたり、作物が育つ、木が森へと変化して行くために必要な環境を提供しています。東洋医学においては、五季における土用は、土の力が強くなり、土として主役の働きをすることが大切だと考えます。


 人体における土の働きとは何でしょうか?万物を生じ変化させていく働きです。
それは消化器全般と肝臓における物を作り出す機能がそれにあたります。これらの働きをまとめて、東洋医学では五臓の『脾(ひ)』と呼んでいます。



 具体的には、飲食物を消化吸収し、分解したものから新たに別ものを作り出すまでが、脾の役割です。わかりやすく言えば、しっかり食べてスタミナをつけ、体の修復や成長を促す作用の事です。単純化してしまえば、『土=脾≒胃腸の働き』です。
年に4回ある土用、とりわけ夏土用は脾が大切なのは言うまでもありませんね。過酷な暑さを乗り切るためには、胃腸の働きが充分で、スタミナが大切だからです。




 脾の性質は土であり、土用の頃に中心的な活躍が出来ないと、続く夏を元気に乗り切ることが出来ません。土用にウナギを食べる習慣には、盛夏に備えて胃腸を整え、スタミナをつけようとする試みです。
この時期にしっかりと精のつくものを食べ、あるいはそれらを受け入れる胃腸の状態を常に整えることは、土用を過ぎた立秋以降も続けたいですね。これからどんどん暑くなってくると、麺やパン、白米などのあっさりしたものしか食べられなくなる様なら要注意です。主食にもなり得るこれらの食品は食べやすいのですが、精製されているため栄養ロスが多くなります。血糖値を上げて空腹感を紛らわすには十分ですが、体を動かす酵素やホルモンを作る材料(その多くはアミノ酸、タンパク質や脂質から作られる)、あるいはそれらの働きを修飾するビタミンやミネラルと言った副栄養素に乏しい現実があります。



 スタミナをつけるというのは、炭水化物でカロリーの帳尻を合わせる事ではありません。カロリー不足におちいるリスクの少ない現代では、心身の活動を加速させる酵素やホルモンの材料となるアミノ酸、タンパク質や脂質、またビタミン・ミネラルといった栄養を充実させることです。ウナギも良いですし、肉や魚介類もスタミナをつけるために必要です。さらには緑黄色野菜や海藻類などをしっかり消化吸収する事が、人体における土の作用であり脾の仕事です。




 その働きが土用に高まって主役として活躍することが、8月の猛暑を乗り切る上で大切です。
一方で『脾は湿を憎む』という言葉があります。暑くなると汗も増え、水分をこまめに摂る必要が出てきます。そうするとやがてお腹に水が溜まってしまい、美味しく食べられなくなったり、下痢をしたりします。これがまさに湿(しつ)です。



 脾は土の性質ですから、適度な水は必要ですが、過剰な水を嫌います。湿地ではなく森を作るのが脾(土)の役目です。お盆を過ぎたころになると消化や吸収の力が弱り、あっさりしたものしか食べられなくなってきます。スタミナ食どころではありません。何とか口にできる炭水化物や果物、ジュースで血糖値は保てても、パワーが出ないのです。いわゆる夏バテですね。




脾を充実させる工夫
胃腸機能を充実させ、スタミナのつく食べ物をしっかりとるようにすることと、湿をさばくことが脾を充実させることにつながります。
今が旬の生姜やシソ、唐辛子、ミョウガ、バジル、他にもコショウ、山椒、シナモンやネギ類、ミカンの皮が無ければ柑橘、大根おろしなどを上手に利用して、肉や魚介、緑黄色野菜などの色が濃くて栄養価の高いものを食べるよう工夫します。


 食欲を増し、消化を促進する、湿をさばくことが出来、中には漢方薬にも利用されているものもあり、経験的にも科学的にも効用は実証されています。いわゆる薬味と言われるこれらの食材の多くは、消化管の血流を高めたり温めたりすることを通じて、発汗や利尿を促進します。脾をいじめる湿が、肺(発汗)や腎(尿)に移行して体の外に追い出されます。



 衣食住において、衣・住は季節に応じて変化させることは簡単です。夏になれば扇風機やエアコンを使い、半袖で過ごしたりするでしょう。食となると変化に対応するのが難しい、それは食における季節感が失われ、季節に応じた食行動の正解が見えにくいからかもしれません。猛暑は容赦なくやってきます。



 睡眠や運動も大切ですが、食からスタミナを得るという基本を、一番苦しい?8月こそ意識したいですね。


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Posted by 影山敏崇 at 18:11│Comments(0)漢方コラム
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