2019年01月07日
1月の養生
1月の養生
新しい一年の始まりです。
お正月くらいのんびり過ごすのも悪くはないですね。準備運動や暖機運転ではありませんが、新たな活動に向かうためには準備が必要です。準備のために何をするかというと、一年の暮らしの方向性を決めることではないでしょうか?旅行もドライブにも目的地があり、準備があります。家を出て向かう先は、あらかじめ決めておいた目的地です。
日常とは、あらかじめ決めたどこかへ向かう行いの連続です。その繰り返しが、一年の暮らしの大きな流れを形作っていきます。
そこで、日常に溺れて暮らしの流れを見失わないために、あるいは、溺れかけてもまた戻れる本流を確かなものにするために、一年の暮らしの流れを決めましょう。
『一年の計は元旦にあり』という言葉があります。今月はその意味を東洋医学的な視点で考えていきます。
計画より行動することが大切?
『一年の計は元旦にあり』(意味:一年の計画は年の初めである元旦に立てるべきであり、物事を始めるにあたっては、最初に計画を立てる事が大切だということ。)
一年の計画(方向性)は元旦に立てるべきだというのは、車でお出かけするなら、走り出す前にカーナビで目的地を入力することに似ています。何事も動き出す前に、計画なり目的地を決めることが大切ですね。
日常に目をやれば、例えば、仕事や学校に向かう、スーパーに寄るなども、事前に計画された通りに行動しているにすぎません。ただ、これらは毎日のように繰り返されるため、事前に計画を立てているという意識はないかもしれません。
一方で、一年の計画(方向性)となると、毎日繰り返し考えるものではありません。繰り返し行わないという事は、意識的に、考えるよう働きかける必要があります。つまり、一年の計画を立てるぞ と意識しないとできない事です。今日はカレーを作るぞと思わなければ、カレーが出来ないのと同じです。
意識的に行う事は、無意識に行うことよりもエネルギーを必要とします。誰しもエネルギーは消耗したくないですね。そこで東洋医学的な理解が役立てばと思います。
詳細な計画ほどエネルギーを消耗します。一年の計を立てるだけで疲れてしまったのでは、意味がありませんから、大まかな一年の流れを考えるだけで十分です。詳細な計画を立てても、一日ならともかく、見通しの立たない一年という長い期間、計画通りに事を進めるのことは、ほとんど不可能だからです。
一年という長い期間では、何が起こるかなど誰にも予想出来ません。詳細については、流れの中でその都度、肉付けをしていけば良いです。大切な事は、一年の流れを決めたらすぐに行動に移すことです。細かいところは、行動しながら詰めていければよいでしょう。
一年の計に、自然の道理を見出す
東洋医学では流れとか、巡りを意識します。そこで大河の流れを考えてみてください。
一滴の流れが集まって大河の流れとなります。これは、日常の行い一つ一つが、一年の暮らしという大きな流れを作っている様子と同じです。
毎日の暮らしの中で繰り返される行い、寝る、食べる、働く、歯を磨く、、などの無数の小さな行いが、一年の暮らしと言う大きな流れを形作っています。
一方で、大河の流れの中に一滴の流れが在る様子も見て取れます。一滴の流れが統合されて大河の流れとなり、大河の流れの中に一滴の流れが存在する様子は、一方の存在無くして他方が成り立たない関係になります。
この関係を毎日の暮らしに置き換えると、一年の流れの方向が、日々の小さな行いに反映され、同時に、日々の小さな行いの積み重ねが一年の流れを形作っていく関係が見えてきます。すると、一年の流れ、つまり一年の計を年初に立て、日々の生活をその流れに沿わせていくことが、自然の道理にかなっていることが理解できます。
また、大河は高きより低きへ流れることが自然の道理です。その流れに抵抗するものを減らしていくことで順調に水が流れていきます。
これは私たちの日常にも言える事かもしれません。
計画や目標と言った一年の流れを決めておけば、日々それに向けて頑張る事が出来ます。さらには、その流れに抵抗する要素を減らしていく事が、自然とその方向へと進んでいく力強い流れを作ることにつながります。大河の流れの道理を意識すれば、少ない力で、一年の暮らしという大きな流れを力強いものに変えられることが分かります。
一年の計は元旦にあり。
諸説あるようですが、元旦とは、元日の朝に地平線から太陽が昇ってくる様子を表しているそうです。つまり、元旦とは元日の朝と言う短い時間を指していることになります。一年の計を、元日の朝という短い時間に立てるのは難しいかもしれませんね。もっとじっくりと考えたいと言う人もいるでしょう。
しかしなが東洋医学の視点に立てば、計画を立てる事に時間をかけるよりも流れ、つまり行動を始め、具体的に動き続ける事の方が大切だと考えます。
また、流れや巡りを意識すれば、計画の達成や失敗よりも、一年の計と言う大きな流れに沿って動いていることが自然の道理だということが解ります。
人生はよく、川の流れに例えられます。皆さんはどのような一年の計を立てられるでしょうか?
新しい一年の始まりです。
お正月くらいのんびり過ごすのも悪くはないですね。準備運動や暖機運転ではありませんが、新たな活動に向かうためには準備が必要です。準備のために何をするかというと、一年の暮らしの方向性を決めることではないでしょうか?旅行もドライブにも目的地があり、準備があります。家を出て向かう先は、あらかじめ決めておいた目的地です。
日常とは、あらかじめ決めたどこかへ向かう行いの連続です。その繰り返しが、一年の暮らしの大きな流れを形作っていきます。
そこで、日常に溺れて暮らしの流れを見失わないために、あるいは、溺れかけてもまた戻れる本流を確かなものにするために、一年の暮らしの流れを決めましょう。
『一年の計は元旦にあり』という言葉があります。今月はその意味を東洋医学的な視点で考えていきます。
計画より行動することが大切?
『一年の計は元旦にあり』(意味:一年の計画は年の初めである元旦に立てるべきであり、物事を始めるにあたっては、最初に計画を立てる事が大切だということ。)
一年の計画(方向性)は元旦に立てるべきだというのは、車でお出かけするなら、走り出す前にカーナビで目的地を入力することに似ています。何事も動き出す前に、計画なり目的地を決めることが大切ですね。
日常に目をやれば、例えば、仕事や学校に向かう、スーパーに寄るなども、事前に計画された通りに行動しているにすぎません。ただ、これらは毎日のように繰り返されるため、事前に計画を立てているという意識はないかもしれません。
一方で、一年の計画(方向性)となると、毎日繰り返し考えるものではありません。繰り返し行わないという事は、意識的に、考えるよう働きかける必要があります。つまり、一年の計画を立てるぞ と意識しないとできない事です。今日はカレーを作るぞと思わなければ、カレーが出来ないのと同じです。
意識的に行う事は、無意識に行うことよりもエネルギーを必要とします。誰しもエネルギーは消耗したくないですね。そこで東洋医学的な理解が役立てばと思います。
詳細な計画ほどエネルギーを消耗します。一年の計を立てるだけで疲れてしまったのでは、意味がありませんから、大まかな一年の流れを考えるだけで十分です。詳細な計画を立てても、一日ならともかく、見通しの立たない一年という長い期間、計画通りに事を進めるのことは、ほとんど不可能だからです。
一年という長い期間では、何が起こるかなど誰にも予想出来ません。詳細については、流れの中でその都度、肉付けをしていけば良いです。大切な事は、一年の流れを決めたらすぐに行動に移すことです。細かいところは、行動しながら詰めていければよいでしょう。
一年の計に、自然の道理を見出す
東洋医学では流れとか、巡りを意識します。そこで大河の流れを考えてみてください。
一滴の流れが集まって大河の流れとなります。これは、日常の行い一つ一つが、一年の暮らしという大きな流れを作っている様子と同じです。
毎日の暮らしの中で繰り返される行い、寝る、食べる、働く、歯を磨く、、などの無数の小さな行いが、一年の暮らしと言う大きな流れを形作っています。
一方で、大河の流れの中に一滴の流れが在る様子も見て取れます。一滴の流れが統合されて大河の流れとなり、大河の流れの中に一滴の流れが存在する様子は、一方の存在無くして他方が成り立たない関係になります。
この関係を毎日の暮らしに置き換えると、一年の流れの方向が、日々の小さな行いに反映され、同時に、日々の小さな行いの積み重ねが一年の流れを形作っていく関係が見えてきます。すると、一年の流れ、つまり一年の計を年初に立て、日々の生活をその流れに沿わせていくことが、自然の道理にかなっていることが理解できます。
また、大河は高きより低きへ流れることが自然の道理です。その流れに抵抗するものを減らしていくことで順調に水が流れていきます。
これは私たちの日常にも言える事かもしれません。
計画や目標と言った一年の流れを決めておけば、日々それに向けて頑張る事が出来ます。さらには、その流れに抵抗する要素を減らしていく事が、自然とその方向へと進んでいく力強い流れを作ることにつながります。大河の流れの道理を意識すれば、少ない力で、一年の暮らしという大きな流れを力強いものに変えられることが分かります。
一年の計は元旦にあり。
諸説あるようですが、元旦とは、元日の朝に地平線から太陽が昇ってくる様子を表しているそうです。つまり、元旦とは元日の朝と言う短い時間を指していることになります。一年の計を、元日の朝という短い時間に立てるのは難しいかもしれませんね。もっとじっくりと考えたいと言う人もいるでしょう。
しかしなが東洋医学の視点に立てば、計画を立てる事に時間をかけるよりも流れ、つまり行動を始め、具体的に動き続ける事の方が大切だと考えます。
また、流れや巡りを意識すれば、計画の達成や失敗よりも、一年の計と言う大きな流れに沿って動いていることが自然の道理だということが解ります。
人生はよく、川の流れに例えられます。皆さんはどのような一年の計を立てられるでしょうか?
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Posted by 影山敏崇 at 16:46│Comments(0)
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