不妊治療 影山薬局 TOPはじめに良くあるご相談漢方生活のススメ相談の流れ遠方からの方へ地図・お問合わせ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 8人
オーナーへメッセージ
QRコード
QRCODE
新規投稿

新規投稿するにはログインする必要があります。会員IDをお持ちでない方はIDを取得された後に投稿できるようになります。
Information
静岡県東部・伊豆 ブログポータルサイト イーラ・パーク
 
< 2025年02月 >
S M T W T F S
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28  
漢方のすすめ
漢方でダイエット 漢方改善事例 
不妊にお悩みの方へ
妊活相談 血流改善で妊娠できた方 255 名
35歳以上卵巣年齢の高い方ステップアップ漢方が不妊に良いのはなぜ?病院の治療と併用したい

2017年12月13日

【薬剤師監修】漢方薬は体質に合えば、味や匂いが美味しく感じる?

漢方薬をこれから飲んでみようという方にとって、漢方薬の味や匂いについては気になる所ですね。


漢方薬の原料になる物が、生薬と呼ばれる薬草を中心にしたものですから、味や匂いの想像がつかないという方も少なくありません。


はじめて漢方薬を飲もうとする方から、
『漢方は体質に合っていれば、味や匂いは美味しく感じるのですか?』というお声を良く聞きます。漢方薬が体質に合っている時は、味や匂いは美味しく感じるという情報は、雑誌やテレビなどでも時々紹介されていますね。


私はそのように聞かれた場合
『体質に合っているかどうがと、漢方薬の味や匂いに関連はないですよ』とお答えしています。


その理由として
実際の漢方相談の現場では、漢方薬の味や匂いに否定的な方でも、漢方薬の効果をしっかり実感していることが多くあるからです。





【薬剤師監修】漢方薬は体質に合えば、味や匂いが美味しく感じる?
漢方薬は、生薬と呼ばれる薬草が主な原料です。


もう少し具体的に説明すると


漢方薬の多くは、痛いとか痒いと言った直接的な症状に作用させているのではありません。
漢方薬は、漢方独特の考えに基づいて分類される体質(証;しょう)に対して処方されています。
その為、漢方薬が効いたという時は、服用した漢方薬が、自分の今の体質に合っていたと考えられます。


つまり、漢方薬が体質に合っている=漢方が効く となります。


次に、漢方薬が体質に合っている=漢方が効く=漢方薬を美味しく感じる になるか検証してみる必要があります。


ここでは割愛しますが、『漢方薬が体質に合っている=漢方が効く』を説明する際、漢方の理論の上で、その答えを理路整然と説明することが可能です。


一方で、『漢方が効く=漢方薬を美味しく感じる』へつながるかどうかは疑問が生じます。


その理由として4つを上げると

・漢方薬が効いた人ほど、漢方薬に対して肯定的な印象を持ちやすい。
・漢方薬で効果を得た人ほど服用の習慣がついており、習慣への親近感が高まることで、味や匂いと言った従属的な要素に寛容になる可能性がある。
・漢方薬の服用を続けるうちに、味そのものに慣れてしまっている。
・漢方薬は、冷えや痛みと言った主観的な症状への適応が多く、漢方薬で良い体感が得られれば、同じく味や匂いと言った主観的な要素へ、肯定的なイメージが波及しやすい可能性がある。


などが考えられます。

こういった偏りの事をバイアスと言います。
漢方薬が効いた人ほど、また、服用が長く習慣化されている人ほどバイアスがかかりやすく、味や匂いに肯定的に、あるいは美味しいという印象を持つ可能性を感じます。


実際に漢方相談をしていると


服用初期には味や匂いに否定的であっても、治療効果が上がってきたり、服用してからの期間経過が長くなるほど、味や匂いへの主観が大幅に改善することがよくあります。
これこそがバイアスで、本来は、漢方薬が効かなかった人へも同様に漢方薬の風味に関する調査して、それらを比較する必要があります。
ですが、漢方薬が効かなかった人に調査をするすべはありません。別の治療方法を試みてしまうからです。


以上の様に、『漢方薬が効く=漢方薬を美味しく感じる』とするには、かなりのバイアスがあり、ゆえに『漢方薬が体質に合っている=漢方薬が効く=漢方薬を美味しく感じる』とするにはかなりの無理を感じます。
漢方薬が効いたという人を母集団とする漢方薬の味や匂いへの肯定的な印象が、独り歩きしてしまっている可能性が高いのではないでしょうか?




では次に、『漢方薬は体に合えば、味や匂いが美味しく感じる?』という理屈が、どうして生まれてしまったのかについて考えてみたいと思います。


少し専門的な話になってしまいますが、漢方の理論の骨格となっている考えに、五行論と言われる理論があります。
五行論とは、かみ砕いていうと、身体の様々な働きや仕組みを、5つの要素に分けてとらえる理論です。


5つの要素の代表には五臓があり、身体の諸機能を、5つの臓に分類しています。(肝・心・脾・肺・腎)
五臓には、それぞれが好む味があるとされ、それらを五味(酸っぱい、苦い、甘い、辛い、塩からい)と言っています。


つまり、どこかの臓が調子を崩していれば、その臓が好む味を取り入れて回復させようという理屈がたちます。
漢方と同じ理論を共有する薬膳(食事をもって身体の失調を回復させる食養生のこと)では、この考えを重視します。
食事での養生において、美味しいと感じることは、回復を促したり治療効果を上げるうえでも大切な事は言うまでもありません。


すると、この考えが漢方治療の場面に水平展開されると、『漢方薬は体に合えば、味や匂いが美味しく感じる?』という理屈が出来上がってしまいます。先のバイアスを含めて、この辺りに『漢方薬は体に合えば、味や匂いが美味しく感じる?』という理屈が作り上げられた経緯があるのではないでしょうか。



最後に

漢方相談の現場では、実際に漢方薬の治療効果と、味や匂いの主観的な感想には、関連はありません。
中には、漢方薬の味や匂いが好きだとおっしゃる方もいますが、少数派です。
かと言って、漢方薬がとんでもなく不味いとか匂いがきついというわけではなく、ほとんどの人が風味に慣れて服用を続けています。


私個人としては、
『漢方薬は体に合えば、味や匂いが美味しく感じる』と言う考えや感想があっても良いと思っています。
一方で『良薬口に苦し』を引き合いに、不味いからこそ効く気がするという様な、思い込みが治療効果を上げる事も少なくありません。
人の身体は、物質同士のやり取りだけで説明がつかない事が多く、様々な主観や客観が入り混じって心身に作用することで現状に落ち着いているはずです。

美味しいとか不味いと言った主観が入り込む要素が、漢方治療の場面にはあっても良いのではないでしょうか。
漢方らしさの現れとも言えるかもしれませんね。











今日もご愛読ありがとうございました(^_^.)

漢方薬で体質を整え、妊娠しやすい体作りを目指したい

いつまでも長引く不調がなかなか治らず、どこに相談してよいかわからない方

いつまでも健康で若々しくいたいと願う方


お気軽にご相談ください♪顔02

ホームページはhttp://kageyama-kusuri.jp/index.html ←こちらからどうぞ

メール又は電話0545-63-3150までご連絡ください。


影山薬局は、あなたのかかりつけ相談薬局です


漢方薬で不妊症を治療したいとお考えの方お気軽にご相談ください。

影山薬局ホームページでもっと詳しく知りたい方はこちらへ漢方薬影山薬局



お問い合わせはこちらから


↓↓↓ブログランキングに参加しています。ご支援のクリックをお願いします☆彡↓↓↓


にほんブログ村 赤ちゃん待ちブログ 不妊治療情報へ

人気ブログランキングへ

漢方薬影山薬局へのアクセスはこちら↓↓↓☆彡

同じカテゴリー(漢方小話)の記事画像
デジタルデトックス?
ヒトなぜ眠るのか? 不妊症編
女神さまの漢方薬
ABC妊活
恋しい夫よ 当帰(とうき)
同じカテゴリー(漢方小話)の記事
 デジタルデトックス? (2019-04-06 18:25)
 ヒトなぜ眠るのか? 不妊症編 (2016-07-30 09:01)
 女神さまの漢方薬 (2016-07-18 08:10)
 ABC妊活 (2016-07-14 08:00)
 恋しい夫よ 当帰(とうき) (2016-05-25 16:26)

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
【薬剤師監修】漢方薬は体質に合えば、味や匂いが美味しく感じる?
    コメント(0)